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Aside
『海なんて久々に来ました!本当に綺麗。』
頬を撫でる潮風がとても気持ちいい。
顔に靡いてくる髪の毛を片手で抑えて海からそう遠くないところに見える月を眺める。
て「ちょっと遠かったけど来てよかったでしょ。」
『とっても!!』
砂浜に座り、ぼんやりと海を眺めていればてつやさんが真剣な顔で目の前にしゃがみこむ。
『…?』
て「俺…一目惚れしちゃいました!!俺の…彼女になってもらえませんか。」
…!!
まさかその告白のために連れてきてくれたってこと?
私はびっくりして大きく目を見開いた。
その顔にてつやさんはくしゃりといつもの笑顔を向けて言葉を続ける。
て「嘘だよ!!あ、でも一目惚れしたってのは本当。彼女になってって言うのは嘘。」
『え?』
て「だってAちゃんはりょうのこと好きやん。」
『…えっ!!』
その言葉を聞いて顔を赤くする私にてつやさんは「やっぱり」なんて言って笑っていた。
突然の出来事に私は頭が混乱していたが、「かえるよ〜」と声をかけられればハッと我に帰る。
帰りの車の中はてつやさんの気遣いなのかそうゆう人なのか行きと変わらぬ雰囲気で帰宅した。
家につき、寝る支度をしてベットに入るとスマホが鳴った。
りょう今日てつやと遊んだの?
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作者名:おかゆ | 作成日時:2020年10月25日 21時