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「別に汚くねーけど。臭わないし。ほれっ」
と鼻先にタオルを突きつけてきたので思わずのけぞって小さく声をあげると、その様子がツボにはまったのか、けたけたと笑っている。
挙げ句の果てには顔を引きつらせているAの鼻先にもタオルを突きつけ、殴られている始末だ。それでも笑っている佐々山。
能天気な笑い声が、狡噛の膨れ上がった怒りを爆発させた。そばにあった適当な机を叩きつけながら声を荒げる。
「今夜のお前の勤務態度について、始末書の提出を命じる！」
「えー！！」
「お前自分が何をしたかわかってるのか？！」
「社会奉仕活動？」
ハンッ！と大げさに鼻を鳴らしてみせてから、狡噛は我ながらちょっと芝居がかりすぎたかと思う。
「聞いて呆れる。Aはまだしも、明らかにイリーガルな数値を叩き出した潜在犯を取り逃がしておいて奉仕だ？」
「女を撃つのは趣味じゃねー。俺は＿＿＿＿」
佐々山の言葉にすかさずかぶせて言う。
「俺は女好きが高じて潜在犯落ちした男だぞ、だろ？聞き飽きた」
長らくアンタッチャブルな存在だった廃棄区画だが、近年解体の気運か高まっている。扇島もその例外ではなく解体作業が進められていたのだが、今夜解体業者と住民たちとの間に小規模な衝突が起こった。
事態沈静の命を受け現場に向かった狡噛たちだったが、佐々山は現場の潜在犯たちに逃亡を促したのだ。しかも女性潜在犯のみ。
佐々山はオフィスチェアの背もたれに大きく上体を投げ出しクルリと回転すると、いたずら心を湛えた瞳を狡噛へ向けぺろりと舌を出して見せた。
続く (更新停止中)
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明里香(プロフ) - 2話、任務中ねじゃなくて、任務中にです。 (2022年10月2日 19時) (携帯から) (
レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - これからどうなるか楽しみです、更新頑張ってください。 (2016年7月13日 0時) (レス) id: cb3c3b9b5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりこん x他1人 | 作成日時：2016年6月30日 21時
