赤と黄。 (ページ7)

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ネックレス。ページ7

そしてその後はとにかく楽しかった

「あ、これええ匂い」

「え、ほんま？」

雑貨屋行ったり

「しげ、付いてんで。口」

「え？あ…俺可愛い！」

「自分で言うな」

お昼食べたり

「よっしゃ勝ったー！！」

「腕…疲れた…」

ゲーセン行ったり

ほんまに楽しかった

駅に戻ると最初の場所に皆が居た

向こうも向こうで沢山遊んだようで照史君の顔が死んどる

「お、淳太としげ来た！」

「どうやった～？」

「楽しかったで！」

「色んなとこ行った！」

「ほーかほーか、んなら今日はもう解散しよか。暗なったら濵ちゃんと淳太帰られへん」

「せやな」

あ、…もう終わりなんや

ちょっと、寂しいな…。

「しげ」

「淳太君？」

「今日、ありがとうな。また暇あったら誘ってや」

「…は、はいっ…！」

「ふふっ、声裏返ってんで、また仕事でな」

淳太君はポンポンと俺の頭を撫で、駆け足で濵田君の方へ向かった

「しげー！！はよ行くでー！」

「ぁ、はーい！！」

新幹線に乗ってる間、今日あったことを振り返った

ボボボッと顔が真っ赤になるのがわかる

あれ、もしかして俺今日めっちゃ大胆なことしてるんやない？！

ネックレスやって、歩いてる時やって、雑貨もお昼もゲーセンも…

学生カップルの日常やん…！！

うわぁ～…！俺めっちゃ今日恥ずいことしてもうた…

まぁでも…淳太君楽しい言うてくれたし…ええか

稽古終わりー

「あれ、しげそれ淳太くんも付けてたネックレスやない？」

　
「あ、バレてもた？そやねん、実は淳太君とお揃いでなぁ」

「えー！！ええなぁ～先輩とお揃い！！なぁ、それどこで買うたん？！俺も淳太君と買い物行こ」

「教えんしダメや！お揃いは俺だけの特権や！」

　

「えぇー！！しげだけずるいや～ん！」

「なぁ、淳太。しげめっちゃ淳太に懐いとるけど、なんかあったん？」

「え、ちょ、なんで顔赤いん？！淳太君？！」

「青春や」

「もう、やめてや…恥ずいねん」