ネックレス。 ページ4
「しげ、まだレッスン着やん」
映画の稽古終わりに文一君に言われた何気ない一言。
私服やのに…と思っとっても俺より何年も先輩やから何も言えるはず無く…
そもそもメンバーや他の先輩達にも言われてたことやから最近はそこそこ気にしとった
踊りや歌、撮影や演技は経験や練習の積み重ねで自然と着いてくる武器やけど…ファッションに至っては今の今まで縁がなかった俺。
でもそろそろ俺も大人やし気をつけなアカンよなぁと思いつつ放置やったまま
アイドルとしてもこれはあかん！そう思って、俺が知る限りセンスもスタイルも良い淳太君を買い物に誘った
流石に2人きりは俺が緊張してまうから他のメンバーや先輩達にも声を掛けた
そして買い物当日。
集合場所は梅田駅の改札口付近。
途中で一緒になった照史くんと集合場所に向かう。
着くともう既に何人かは談笑して待っとった。淳太君を見るとやっぱりオシャレに服を着こなしている
「全員そろやんな？」
「んなら行こか」
こんな人数でわちゃわちゃとしながら行ってええんかと思うところもあったけど、まぁ…今日は俺主催やしええか
言うてもちゃんと礼儀の基礎基本は今までで習ったつもりや、車内ではあんまり話さんし歩道も2列か3列に並んで歩いとる
「そりゃ言われるやろ、今日の服やって俺先週くらいに見たで？」
「しげって服ん事になるとポンコツやからなぁ」
「ポンコツなのはお前もやけどな」
「え？！嘘？！」
「なんで嘘つくねん、�陲舛磴鶲譴聴譴弔里發鵑呂┐┐韻描箸濆腓錣札�ソダサいねん。前やってチェックのシャツ、パーカーにINしてたやろ？そこまではええけどそれやんならシャツの裾出しや、何裾までインしてんねん」
「んなもん出てたら母ちゃんに怒られるやんか！」
「真面目かお前！どこぞのアニメオタクやぞ」
「ちょいまて！その例えは失礼やぞ」
「あ」
あかん、道のど真ん中やけど大笑いしそうや
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 149人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ありやまGirl | 作成日時：2020年5月20日 8時
