きらいの反対？（青） (ページ21)

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欲しい？ページ21

「Aが欲しい。」

『？』

「俺さあそうじゃなくても元カレと比べられるやん。

Aに嫌われたくなくてずっとキスまでで我慢してんねん。」

『えっ。』

章大君が元カレを意識してるなんて知らなかった。

『章大君ごめんね。章大君は全然元カレとは似てなかった。

だっていつも私の事を一番に考えてくれるし、大事にしてくれる。

今までごめんね。』

「やっとここまで来たー。」

ってガッツポーズをする章大君が可愛く感じた。

『この前大倉君にAと付き合うようになって俺との付き合いが減ったから

ヤスと別れてくれ。俺にヤスを返せって言われた。』

章大君は「あいつアホやわ。」って笑った。

「なあA今日俺ん家泊まって。」

『泊まる準備なんてしてないもん。メイクセットや着替えないし。』

「じゃあ今から車出すから買いに行こう。」

『えっ。取りに帰るんじゃなくて？』

「全部俺が買うから、ええやろ？

ほんでそれ俺ん家に置いといたらいつでも泊まれるし。」って嬉しそうな章大君。

結局一通りの物を買ってご飯を食べて初めてのお泊り。

お風呂に入ってメイクを落とした私に

「こっちの方が好き。すっぴんの方が俺タイプ。」って浮かれている。

「俺だけ？亮や大倉には見せてない？」

『当たり前でしょ。章大君のバカ。』