検索窓
今日:8 hit、昨日:8 hit、合計:16,790 hit

15 ページ15

『ごめん。そうやったん。あれ別にバカにしたわけでも、笑ってたわけでもないねんで。

えみが俺をずっと避けてるし、俺と全然話してくれへんからえみの事何んも知らんねん。

で数学苦手なんかなってわかってちょっと嬉しかってん。』

「えっ」予想外の言葉に驚いた。

『亮にえみ俺の事嫌いなんかなって相談したわ。』

「私も亮に嫌われてるのかなって相談したことある。」

だから亮はあの時、お互い話した方がよさそうやなって言ったんだ。

『俺走って逃げられたから だいぶショックで渋やんに話したら、渋やんお前何なん。って怒鳴りに

行くし、焦ったわー。』

「私今も渋谷君が怖い。」

『ごめん。渋やんそういうつもりじゃなかってん。俺の為に・・・』

「もういいよ。理由わかったから。」

『でも何でえみは俺だけ避けるん?やっぱり嫌いなん?』

「避けてないよ。本当はいっぱい安田君と話したいよ。でも・・・声かけられない・・・。」

『えー わからんわ 今は普通に話してるやん。』

何でって言われても・・・ 安田君にはわからないよ・・・私のこの気持ちは・・・





「好きだから・・・かな・・・。」

言ってしまった。我に返り怖くなった。私はアホだ。

こんな事・・・言うつもりじゃなかったのに。

逃げようとベンチを立ったその時

『えみ 待って。逃げんとって』って腕を強く掴まれた。

ずっと言えなかった想いが溢れてしまった。涙も溢れて止まらない。

『今の本当?ちゃんと俺を見て。』

無理こんな顔見られたくないよ。涙の止め方わからない。

『えみ。』

安田君に抱きしめられた。

びっくりして固まる私。ドキドキするけど嫌じゃない。

ふわっと包まれて心地良い。ねえ 安田君 これって嫌いなひとにはしないよね?

16→←14


ラッキーカラー

あずきいろ


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (43 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
33人がお気に入り
設定タグ:恋愛 , 小説 , 安田章大
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

この作品にコメントを書くにはログインが必要です   ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あず | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/81393901/  
作成日時:2015年6月25日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。