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「おはようございます、太宰さん。と、Aさん」
「おはよう、敦くん」
『おはよう』
何のこともない、ただの平日の朝。
いつも通り二人で出社して、同僚たちに挨拶をする。
ただそれだけだ。
「お二人は今日、僕と一緒のお仕事ですよね!」
「その予定だったね」
Aは私の隣で頷きながら笑っている。
彼女とは長い付き合いだ。
探偵社に入る前からずっと一緒だった。
『ほんっと、敦くんは素直で可愛い子』
「君はいつもそればかりだね」
『だって、本当の事だもの』
敦くんはAのお気に入り。
出会った時から純粋で騙されやすいくて、とても優しい彼のことが大好きだと云っていた。
そこに変な感情がないことは知っていても、何だか少し不思議な気持ちになったのはここだけの話。
「ん?何か云いましたか?」
「いや、何も」
『うふふ』
誤魔化して、三人で社を後にする。
いつも通りの、そんな一日。
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桜花 - 心に、なんかグッときました…今目がなんかうるっと… (2018年6月25日 15時) (レス) id: abc4f31fe6 (このIDを非表示/違反報告)
らててん - 短いのに胸が締め付けられます、、これはなんか切ない、泣けますね、、 (2018年6月25日 1時) (レス) id: 112e01abc9 (このIDを非表示/違反報告)
実来(プロフ) - 短いのに、めっちゃ泣けます!作者さんすごいです! (2018年6月24日 22時) (レス) id: ab68eef700 (このIDを非表示/違反報告)
カラナ(月華) - た、短編小説なのに、ものすご〜〜〜〜く泣けた〜!(T^T)う、う、(嗚咽) (2018年6月24日 21時) (レス) id: 591d6b4fdb (このIDを非表示/違反報告)
インク(プロフ) - 太宰さんはシリアスだと使いやすい、と。〆(゚▽゚*) メモメモ (2018年6月24日 20時) (レス) id: 2fb63eb0d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ろろみや。 | 作成日時:2018年6月24日 19時