11:僕の答え。 ページ11
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「……敦、くん？」
「あっ、太宰さん大丈夫ですか？」
Aさんの云った通り、ものの数分で目覚めた太宰さんは起き上がって僕を呼んだ。
その時の表情は、辺りが暗くて判らなかった。
Aさんは未だ、離れた所から僕たちを見ている。
「また、君に助けられたのか、」
「はい、また僕です」
「何故私の居場所が判ったのだい？」
太宰さんは、先程予想した質問をいくつもぶつけてきた。
だけれど、どの質問も、疑われないための答えを僕は持っている。
変に躊躇ったり、驚いたりせずにすんなりと答えることができた。
「敦くん」
「何ですか？」
「何故私を助けたのだい？」
その問いには、決められた答えがなかった。
Aさんが予想をしていなかった質問。
でも不思議と、考えるまでもなく、僕の口から言葉が出ていた。
「死んで欲しくないからです」
月明かりに照らされて、太宰さんのキョトンとした顔が目に映った。
そしてその後、彼は自然に笑った。
「迷惑をかけてすまなかったね。さて、帰ろう敦くん！鏡花ちゃんが心配しているはずさ」
「もう、誰のせいだと思ってるんですか！」
いつも通りの太宰さんに、僕も自然と笑いがこみ上げてきた。
そうして僕たちは、何もなかったかのように帰路についたのだった。
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まー - 本当に感動しました。最後は涙が止まりませんでした。こんな素晴らしい作品をありがとうございます (2018年8月8日 15時) (
レス) id: ab7b5460c2 (このIDを非表示/違反報告)
翠衣(プロフ) - 本当に本当に素晴らしい作品でした！完結おめでとうございます！これからも頑張って下さい！ (2018年3月27日 1時) (レス) id: 4fc9219ff5 (このIDを非表示/違反報告)
ピロウ(プロフ) - 夜分にすみません、完結おめでとうございます！途中何回も何回も高評価の星を押しちゃうくらい、大好きな作品でした。最初から最後まですごく綺麗なお話で、本当に尊敬致します。これからもお身体に気をつけて、ご自分のペースで頑張ってくださいね！ (2018年3月27日 0時) (レス) id: aafbc19e8e (このIDを非表示/違反報告)
ろろみや。(プロフ) - ゆーさん» わわわ、ありがとうございます！！最近スランプであまり話が浮かばなくて、更新遅いんですけど頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2018年3月25日 23時) (レス) id: fe8b589f10 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - コメント失礼します！ろろみや。さんの作品大好きです！！！！他のもみてます！！これからも更新頑張ってください！ (2018年3月25日 1時) (レス) id: b0013dea70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろろみや。
| 作成日時：2018年2月17日 18時
