お砂糖さんと希望くん２ (ページ10)

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自分の体温で温かかった布団は
ユンギさんの体温も合わさってさらに温かくなる。

「・・・頭」

それだけ言ってわたしの頭を持ち上げる。

すると
ぎゅっと抱き寄せるようにユンギさんに包まれる。

目の前にユンギさんの胸板を感じたかと思うと

ユンギさんに腕枕をされていた。

ただただ近くて
ユンギさんの匂いに包まれて
どくんどくんと速まる鼓動を感じた。

「ユンギさんどきどきしてる」
「・・・うるさい」

全く見えないけど
ユンギさんは今
どんな顔をしてるんだろう。

きっと赤くなってるんじゃないかな。

ふふ、と笑うと

同じようにユンギさんも笑って
おでこにチュっと口づけてくれた。

「A？なぁ、まだ寝てやがんな？
　お仕置きしにきたんだってば、俺。」

「・・・なんの？？？」

「思いだせよｗｗ」

そう言われて考えてみると

いつかユンギさんと話したお仕置きという単語が
思い浮かんだ。

「あ！・・・敬語？」

そうだった、
敬語使ったらお仕置きだって
そんな話をした。でも。

「わたしそんな敬語使ってない」

はぁ？という声とともに
鼻をぎゅっとつままれた。

「お前寮にいるときずっと敬語だったよ？
　なに、無意識なの？？」

思い起こすとたしかに敬語を使っていた、けど

「けど！ほら、みんながいるところでは
　敬語のほうがいいかなぁ？ってか、
　なんか寮にいるときはくせで
　敬語出ちゃうっていうか、、その。。」

ほんとに意識していなかったんだから仕方ない。