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「なんでそんなにかわいいの？」
まるで夢の中のような
そんなぼんやりした世界で
ユンギさんがそっと寄ってきて
触れるだけの優しいキスが落とされる。
わたしの上に乗るように身体を重ねて
わたしを見つめている。
今にも唇が触れそうなそんな距離。
「・・・ん、なんかこれ疲れる。」
そう言ってわたしの後頭部を優しく包んだまま
転がるように体勢を変え、真横に寝た。
きっと疲れたのはわたしの身体に
体重をかけないようにしてくれていたから。
おじいちゃんなんて言われている彼が。
少しユンギさんの頭が上にあるから
唇と唇との距離は遠くて。
ユンギさんはわたしのあごに手を添えて
優しく持ち上げる。
そうして味わうようにゆっくりと、
唇を開かせるように
キスを交わした。
だんだんと何も考えられなくなる。
酸素を失っていくなか
ユンギさんの舌と
時折噛みつくような歯の感覚にだけ
身体が支配されていくようだった。
意識がぼんやりするなか
ユンギさんの手が忙しく動き始めて
服の中にまで入ってきていた。
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作者名：櫻子 | 作成日時：2015年12月4日 1時
