石川祐希side ページ22
石川祐希side
俺の彼女はバレーボールの選手
だけど今負傷中
いつもなら茶化して笑い合ってる
と思うんだけど
今回は違った。
女子のイタリア戦が終わったとき
深夜くらいにメールがきた
A
疲労骨折しちゃった
このメールに気付いたのは
次の日の朝
その日は練習が入ってた
練習が終わってからAに会いに行こう
って思ったから
祐希
今日練習終ったらAん家行くから待ってて
って送った。
練習はAの事で頭がいっぱいになりそう
だったけど
バレーボールには持ち込まないって
２人で決めたから
Aの事は一旦忘れて練習に集中した。
練習が終わったあとさマサさんに声を掛けられ
たけど急いでたから振り返えらなかった。
悪い事しちゃったな笑
何かマサさんにしてあげないと……
Aに家に着くと
鍵は空いていて、中に入ると
バレーボールを握りしめて寝ていた
やせ細ったAがいた。
人間ってこんな短期間で痩せるんですか？
ってい位に
頬に冷たい涙がつたった。
「A」
って声をかけると
目を覚まして消えちゃいそうな声で
佐「祐希」
って言った。
涙が止まらなかった。
あれ？
Aってこんなに弱かったっけ？
佐「祐希？なんで祐希が泣いてるの？」
腫れている目が痛々しくうつった
俺はすぐソファに寄りかかってるAを
そっと
ぎゅっと
抱きしめた
ちょっと時間がたった後
子供の様な泣き声が聞こえた。
同時に
おれの服を摘む力が強くなった
おれは無言で頭を撫でた
何か声を掛けようとしたけど
俺も涙が止まらなかったから
声を出しても
伝わらないだろうな？って思った
Aが泣き止んだなと思ったから
俺は声をかけた
「A今までお疲れ様」
佐「ありがとう^^」
そう、腫れた目が笑った
佐「なんか、怪我は今までの頑張りを裏切りられた感じ笑」
「なんかこういうと悪いように聞こえちゃうかも知んないんだけど」
「その怪我はAの努力の結果」
そういうとAは笑った
佐「ありがとう。祐希が来てくれたから元気出た。祐希大好き♡」
「俺も」
俺はずっとAのそばに居てあげようって思った
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作者名：あやぺろ | 作成日時：2016年6月20日 20時
