儚いヒーロー (ページ43)

今日:69 hit、昨日:34 hit、合計:127,349 hit

ｵﾄﾅページ43

『どこいくの？』

sik「一服してくるから待ってて」

『ん』

(別に禁煙室じゃないし気になるから換気扇の下で吸えばいいのに、テツくんがうちにいる時は絶対ベランダにいく)

『寒くない？』

sik「うぁ！？びっくりした〜寒いから部屋にいてなさい」

『寒くないじゃん』

(そう言ってテツくんの隣にならんで外の風にあたった)

sik「身体に悪いから、おんちゃんは部屋戻ってて」

『テツくんだって身体に悪いことしてるじゃん』

sik「副流煙の方がよくないの、それにおんちゃん未成年だろ？」

(そうやって頭を撫でてくるテツくん、テツくんは特に私のことを子供扱いしてくるんだよね)

『Aが成人してたら隣にいても良かったの？』

sik「え？まぁそういう訳じゃないけど…大人の方がまだ耐えれるところあるでしょ？」

『大人ってなんなの……みんなAのこと子供扱いする。カゲツも1個しか変わんないのにだよ？』

sik「大人っていい事ばかりじゃないよ笑笑おんちゃんは大人になりたい？」

『えぇ、どっちでもいいけどみんなと同じがいい。みんなと一緒にいてもAだけお酒とかも飲めないし』

sik「俺ら酒強くないからそんなに飲まない」

『ふーん』

sik「大人になんかなろうとしなくていいの。身体冷えちゃうから戻ろ？」

『うん』

(ヒーローになった時に年取らないようになっちゃったし、一番年下じゃなかったら今と違う関わり方だったのかな)

『ねぇ、なんでテツくんたちはAのことたくさん甘やかしてくれるの？』

sik「えー、なんで……Aちゃんだからじゃない？」

『？？』

sik「末っ子だからとか女の子だからとかもあるかもしれないけど、みんなAちゃんのことが好きで甘やかしちゃうんだよ」

『ふーん』

sik「俺はおんちゃんが居なかったら今ほど楽しくないんだろうなって思うよ」

(この人に思ってること話したら悲しんじゃうのかな、楽しくないって思うのかな。私なんかと居て何が楽しいんだろう)

『やっぱりタバコ吸いたいな』

sik「絶対ダメだからな！！」

sik「おんちゃんは健康に長生きしてて？」

(あー、この人もしなせてくれない)