儚いヒーロー (ページ11)

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ｵﾌページ11

聞かれたから答えただけなのになんであんな空気になっちゃったんだろう。自分のことは隠さないとかなぁ……

配信が終わって2回目にして空気を重たくしたことに落ち込んでゲーミングチェアのうえで丸まっていると

「お、やっぱ丸まってる」

『なにしにきたのー？』

kyng「どっかのガキがいじけてるから慰めてくださいって要請でたからきてやったの」

『それ多分Aじゃないから出てって』

kyng「じゃあプリンが食えるって要請出たから食いに来た」

『そんな要請もないです……』

kyng「…そんな落ち込むことでもねぇよ。ただ聞かれたことに対して事実を話しただけだろ」

『うん…でも、なんか気まずくしちゃった』

kyng「気まずくない、100%綺麗な人間なんていないんだしほんとのおまえを少し知ってもらったってことでいいんじゃねぇの？」

『狼がなんか言ってるよ』

kyng「ぶっ飛ばすぞお前wなんかあったら俺らが守るしいちいち泣きそうな顔すんな」

そう言って小柳は得意げに私の頭を撫でてきた。髪の毛崩れるんですけどと思ったけど黙っててあげる

『うん。ありがとこや……︎^ ^』

kyng「ｯ…おぅ。」

『しゃーなしプリン分けてあげる』

kyng「っしゃぁ〜」

たしかに生きてる上で生クリームみたいに真っ白で甘くて綺麗な人なんていない。必ずどこかは苦かったり、穴が空いてたりする。

でもそこが美味しかったり、愛着が湧くことだってある

あまり気にしすぎない方がいいのかもしれない

でも、どうしてもこの世界で生きてく上には心苦しいことが多すぎる。