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明るい…もう朝かな…
自分は目を開けると見知らぬ…壁、いや天井か
青空が見えない…どういう訳だ?
のっそり起き上がり周りをぐるりと見渡すと、自分には布団が掛かっており、部屋という所にいることが分かった
『おぉ…これが畳というやつ…』
さわさわと畳を触りその感触を楽しんでいると目の前に…治殿が寝ている…気付かなかった…
コートだけを脱いでいて、そのまま床に転がっていた
布団を掛けている自分ですら寒いのにこの格好では治殿も寒いだろう
自分は治殿に布団を被せ、部屋の隅の方で何もせずじっと大人しくしていることにした
自分の体内時計は狂いに狂っているため当てにならないが、体感30分といったところだろうか
扉らしきものを外から誰かが叩いている
これは治殿に知らせるべきだろう、自分が悩んでいると聞き覚えのある声が聞こえた
敦「太宰さーん!早く起きてください!!Aちゃんを探偵社に連れていくんですよね!?」
あぁ、扉を叩いていたのは敦殿だったのか
自分は扉に近づき扉を開けると案の定、敦殿が立っていた
敦「あっ!おはようAちゃん!昨日は寒かったよね?よく眠れた?」
『おはようございます敦殿 治殿が布団を貸してくれたから寒さは防げました』
敦「良かった…、というか太宰さんまだ寝てる?」
『はい、寒そうだったから布団は掛けましたけど、起こした方がいいですか?』
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作者名:向葵 | 作成日時:2021年12月2日 22時