【銀魂】 貴方を救いに此処まで来ました｡第二章

69　見慣れない ページ27

手術は正直怖かった。でも、







やらなきゃ、きっと後悔するから。








貴「麻酔するんで、眠くなりますよ。」


ミ「はい。」




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「あ、起きましたか？症状が悪化する前だったんで、楽でしたよ。」


ははっと笑いながら言われた。何だか安心する笑顔で、助かったんだという気持ちがトクトクと溢れ出すようだった。



総「姉上！」


ミ「そーちゃん！」


土「・・・」


ミ「十四郎さん、」


土「良かった、お前が生きてて。」


ふふっ、そんな思い詰めた表情しちゃって。みんな、私を助けてくれてありがとう。



貴「あ、まだ起き上がらないでください。麻酔が上手く抜けていないので。私、蓮の方見てきますね。」




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貴女side



貴「蓮、」


蓮「・・・」


貴「狸寝入りはよせ、」


蓮「うるさい。」


貴「幸せそうで、怖くなったのか？」



今のミツバさんや土方さんは多分両想いで、きっとこのまま幸せに暮らすだろう。
そんな2人の未来がコイツにも分かるんだろう。クリスマスにリア充を見るような、その十倍くらいの孤独感と惨めさが心地悪いんだろう。そこに、この幸せを壊してこいだなんて言われちゃったらな、



貴「私には、なんて声をかけていいのか、分からないよ。」


蓮「アンタやっぱり全部知ってんだろ」


貴「何の事かな？」


蓮「いいよ。俺はその茶番劇に付き合う。」


貴「そう。」


蓮「俺は大丈夫だから、もう行く。」



簡単に救うだなんて言えなかった。
北条家はこれから何を仕掛けてくるのだろうか、蓮だけはどうにか救いたい。そんなことを片隅に、蓮は病室を出ていった。


貴「どうしたものかな・・・・」


鴨「君にしては慎重過ぎじゃないか、」



机に頬杖をついていると伊東さんが来た。いつもより暗い私の顔を見て少しドキッとしたのか、おどおどし始めた。



鴨「、そんな浮かない顔をして何を考えてるんだ」




貴「・・・伊東さん」

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