予知夢を見る少女 {約束のネバーランド} THREE (ページ5)

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エマ達より約５㍍ほど前に飛び出す

うしろでエマが私を呼んだ気がしたが、空耳ということにする

私は鎌を両手で構える

そのまま縦横無尽に振り回す

もちろん、まわりも、鬼も、"破壊"される

壁も破壊された

『さぁ！ここから外に出れるよ！』

壁にあいた大きな穴を指差しながらエマ達に笑顔をむける

エマは大きく頷いて、穴の外へと向かってはしりだす

私はまたやって来た職員の鬼に向かって鎌をふる

その鬼を倒したとき、外からエマの大声が聞こえた

すぐに外をみると、エマが鬼に捕まっていた

ｸﾛﾕﾘ「ヤバい！」

そうクロユリの声が聞こえた

瞬間、私は飛び出し、鬼の足を鎌で切る

そして上に飛び上がろうとしたが、飛び上がるのをやめた

する必要がなかったからだ

上を見たとき、そこには鬼を完全に絶命させたサジがいたからだ

ﾚｲ「エマッ！」

レイはエマを助けに走る

ハヤトはどうすればいいのかわからないといったようにうろうろしている

私はザジのもとへ飛ぶ

『なんでザジも来てるの？』

ｻｼﾞ「あうあー」

『彼に言われて？』

ｻｼﾞ「あうー」

『帰りが遅いから？』

ちなみに私はサジの言葉が少しわかる(気がする)

ライカは心を読めるから問題ない

つまりはノーマンは私達の帰りが遅いから心配してザジを送ったのだ

心配しなくてもいいのに

私はエマ達の方を向き、

『さぁ、クリス達のところに戻ろう？』

手を差し出す

レイとエマは安心するような笑みでその手をとる

それからクリスのところに戻り、クリスはなんとか助かったようだ

みんなが安堵の息をはく中、私は手紙を書いていた

ノーマンに向けての現在の状況報告の手紙だ

その手紙をあの鳥の足に結んではなす

鳥はノーマンのもとへと飛んでいく

私はその姿を見送りながらこれからの行動を考える

みんなを危険にさらすわけにはいかない

一番安全で一番はやくアジトにつけるルートを探す

そのルートをライカ、ハル、クロユリ、ハヤト、ジン、サジ、エマ、レイに伝える

エマとレイに私達が行く予定だったGPであったこと、GPの子供達の名前、ペンや壁のことを教えてもらった

『ねぇ、エマ達は世界をどうしたいの？』

ｴﾏ「え？」

『私も世界を変えようとしている。でも、理想と違うんだ。どうしてだろ？』

ｴﾏ「??」

エマにはまだわからないだろうね

私だって、わからない

その時、レイが私の方を心配するように見ていることに気づかなかった