予知夢を見る少女 {約束のネバーランド} THREE (ページ25)

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ライカ「…あのさ、ニゲラ」

『どうした？』

ライカ「ムジカとソンジュ…邪血のことは、ノーマンにまだ言わなくていいの？」

うーん、と私は考える

たしかに、ノーマンにあの二人のことを伝えていない

ライカには一応伝えてあるし、ハルは一時二人と行動していたのだから知っている

ノーマンなら、殺す以外に考えようとしないだろうから

私もずっと考えてた

どのタイミングで伝えるか

どう対処すべきか

ノーマンは鬼の全滅させ、この世界を食用児のための世界に変える気なのだろう

私は裏からアドバイスしたりしているが、大きなこれからの方針はノーマンが決めている

私は、全滅はさせたくない

鬼も人も同じだ

生きるために食べる

それに、ムジカとソンジュは私達を救ってくれた恩人であり、友人である

助けてくれたおかえしもしてない

あれから会ってもいない

アジトから半径約10㎞は、もうあの時計の地図を見なくてもいいほど暗記している

その範囲に、彼らはいない

いれば、何か痕跡を残しているはず

いつも色々な場所を駆け回っているから、近くにいれば音や匂いがするはずだ

それが、全くない

これじゃ話し合いもできない

『正直、わかんないよ。クロユリはどう思う？』

ｸﾛﾕﾘ「さぁ？私も彼らがどこにいるか、何を考えているかわからないわ」

ライカ「まぁ、また保留かな？」

『そうだね』

そんな話を少ししていると、一羽の梟が部屋に入ってくる

そのくちばしには、一枚の折られた手紙がくわえられていた

『ありがと』

そう言って手紙を受け取り、少し撫でると、その梟は部屋を出ていく

ライカ「そういえば私達の鳥、アジトの木に巣を作ってたよね？」

『うん』

私達の鳥とは、あの鳥だ

名前は良い案がでず、未だに鳥だ

ライカ「少し前だけどさ、卵のある鳥の巣がアジトの木の上にあったんだよね」

『へー』

ライカ「聞いてる？」

『うん』

そう言いながら手紙を開き、内容を確認する

手紙はノーマンからだった

今回の報告が少しと、時間があるなら今部屋においでと書かれていた

それを見て、私は椅子から立ち上がり、ライカに来ないかと声をかけたが、断られてしまった

少しがっかりしながら、クロユリと一緒にノーマンの部屋へと向かうことにした