捜索中断 ページ5
夢主side
音楽室に向かう。
後から考えると申し訳ないんだけど、エマを探すのを一旦忘れていた。
「おい、ノーマン、A。どこ行くんだ」
ちょうど良いところにレイ現る。
『音楽室だよ。レイも行くよ！』
「…拒否権あんの」
『ない』
「即答かよ、」
まあまあ、とレイを宥めるノーマンの側を通り抜ける。
ガラリ
中には誰もいない。
よく見るとピアノの蓋が開いている。
近寄ってみるといくつかの鍵盤の上にチェスの駒がのっている。
乗っている駒はキング、ルーク、ポーンとバラバラ。
…３つしか乗っていないけれど。
キングはミの鍵盤の上に。ルークはシのフラット、ポーンはレの鍵盤の上にある。
訳がわからない。
テストはエマ達と同じフルスコアで、暗号解読は得意だけど。というか、そもそもこれは暗号なのか。
嗚呼、推理小説オタクの名が廃る。
実は私は大の推理小説好きなのである。ハウスの図書室にあるものは既に読破している。
しかも、特に暗号解読系の小説が好きで幾度となく読み返している。
だから兄弟達が作った暗号は、全部解けた。
じゃあこれは暗号でも何でもない？
いや、絶対何かある。
というか無いと面白くない。
本当にそう思うけど…
でも、真面目に考えてもピアノの上にチェスの駒が乗ることなんてない。
ガラッ
「A？」
『ノーマン、レイ』
「何かあった？」
ノーマンはそう言い私のいる方へやってくる。
「へぇ」
私はノーマンの目が一瞬きらりと光ったのを見た気がした。
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花風雪(プロフ) - こんにちは！ずっと見てました！とっても面白いです！そろそろクライマックスぽいけど、きちんと完結してくださいね！ (2019年8月8日 9時) (
レス) id: e781858e49 (このIDを非表示/違反報告)
lwntodidet - コンパクト使えば分かるはずなのに分からないはないでしょ (2019年8月4日 11時) (レス) id: a124146768 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秋桜 | 作成日時：2019年3月7日 21時
