家宅捜索 ページ4
『エマー。どこー？』
ハウス中隈無く捜索中。
図書室、食堂、子ども部屋。
何処にもいない。
何故かフィルと他数人も見当たらない。
少なくともエマは軽く探しただけで見つかるような場所に隠れるようなことはないし、さすがにハウスの中で迷うことも無いだろう。
『こんなときにレベッカがいれば、、』
勉強はそこそこといったところだが、兄弟達をよく見ていたレベッカ。
おかげでかくれんぼで負けることは殆ど無かった。兄弟達の癖をよく理解していたから。
それにエマ、レベッカ、それから私は特に仲が良かった。
だから多分、他の兄弟達よりも多くのことを知っていただろう。
と、まあ無い物ねだりをしていても時間の無駄である。今度はもっと念入りに探そう。
屋根裏、物置、ママの書斎までコッソリと覗いてみたがいない。
『本当、何処にいったの…』
突如、私を呼ぶ声が。
声の聞こえた方に向かう。
「A」
『ノーマン！見つかった？』
声の主はノーマンだった。
「見つかった訳じゃないんだけどね、こんな物が出てきたんだ」
そう言ってノーマンが差し出したのはスケッチブックの切れ端。
“音楽室にいって。”
なんとも分かりやすい指示である。
いつもなら兄弟の誰かが遊びで使ったと思うところだが、ここはさっき掃除したところだった。
「行ってみようよ。他に探すところもないしさ」
ノーマンがこう言うなんて珍しい。
『そうだね』
“ぼけっとしている位なら、たとえ無駄足でも行動しよう。”
と、昔レベッカに言われた言葉を思い出した。
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花風雪(プロフ) - こんにちは！ずっと見てました！とっても面白いです！そろそろクライマックスぽいけど、きちんと完結してくださいね！ (2019年8月8日 9時) (
レス) id: e781858e49 (このIDを非表示/違反報告)
lwntodidet - コンパクト使えば分かるはずなのに分からないはないでしょ (2019年8月4日 11時) (レス) id: a124146768 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秋桜 | 作成日時：2019年3月7日 21時
