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___________何を言ってるんだ、こいつ。
“青城の分のスポドリを作っておいてください”.....?
は?
「ねぇ....」
鈴「いいんですかぁ?もし、作っておかなかったら....烏野の皆さんがどうなるか知りませんよぉ?」
「...っ..」
ギリっと歯が鳴る。
ムカつく。
もう...自分の感情を曝け出したい。
でも、“自分の感情を相手に伝えて、酷いことになるのは小学生の時に散々思い知った”。
_________私は我慢する。
「わかった」
鈴「ありがとうございまぁす!」
鈴野さんはまた体育館へ入っていった。
_________もちろん、このことも録音している。
*
休憩時間に入った。
私は、音駒のスポドリを運ぶ。
黒「おーい、大丈夫かー?」
「はい」
黒「こんな重たいもの、女子1人に任せられねぇな」
と、黒尾さんは私の手からスポドリの入ったカゴを奪った。
「あ、」
黒「良いって良いって。俺が運びまーす!」
「...ありがとうございます」
お礼を言った後、私は青城の分のスポドリを運ぶ。
「....」
重たい。
でも、運ばなきゃ。
鈴野さんから頼まれた後、急いで作った。
急いで作ったから粉の分量とか間違えてないかな。
不安。
鈴「あぁ!ありがとうございますぅ!先輩!」
「....」
鈴野さんがこっちに来た。
そして奪い取るように強引にカゴを引っ張る。
そのせいで、私の体勢は崩れた。
それに比例するように、スポドリもカゴから落ちた。
「...いっ...」
体が横になり、すぐ立ち上がろうとした。が、
鈴「あはは、だっさ」
「...!」
私の右手を笑いながら鈴野さんが踏んづけていた。
鈴「先輩?見苦しいですよぉ」
足踏みをして、何回も踏まれる。
「いっ!」
体勢が崩れた時に、ちょうど足をひねってすぐ立てそうにない。
骨折までにはいかないけど、打撲にはなりそう。
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作者名:ノン | 作成日時:2019年3月21日 19時