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待って。私、そんなこと言ってない。
目の前で鈴野さんは下を向いて泣いていた。
菅「.....」
私は菅原の方を見た。
(あ...)
菅原は怒っていた。
菅「A...本当に言ったの?」
「言ってない」
菅「そっか。鈴野さん。行こう」
鈴「うん...ぐすっ...」
菅原は鈴野さんの背中をさすりながら、食堂へ向かった。
「....」
鈴野さんはこっちを見て、ニヤッと笑った。
菅原が怒ったのは、もちろん私に対してだろう。
「....それもそうだよね。こんな私に信頼はない、か...」
_____________無表情で、喜怒哀楽を顔に出さない私なんて.....
私はご飯を食べたくなかった。
私は先に体育館へ行き、準備をし始めた。
*
食堂。
澤「お、おいスガ....どうした?」
菅「何だよ...」
旭「なんかイライラしてるよね?」
菅「してない...」
菅原と鈴野は食堂に行き、みんなと一緒にご飯を食べていた。
菅原はガツガツとご飯を食べていた。
誰だって、今の菅原を見れば“怒ってる”ようにしか見えない。
菅「イライラする....」
澤「やっぱりイライラしてるじゃん...」
日「あの菅原さん。Aさんはどこにいったんですか...」
菅「え...?あ、あれ?いない...?」
菅原はやっとAがいないことに気付いたようだ。
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_______________菅原は何故イライラしているのか。
それはもちろん、鈴野に対してだ。
彼は、食べながら、
菅(Aはそんなこと言わない。あれは嘘だ。あぁもう....イライラする...)
菅原はさっきのことをみんなには言っていない。
あとから言うつもりだった。
菅「俺のせいかも....」
澤「...え?」
菅「俺、先に体育館に行ってるから!!」
菅原は先に体育館へ行った。
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作者名:ノン | 作成日時:2019年3月21日 19時