24：気のせい ページ24
「スガが熱で休みだなんて珍しいな。」
「そうだね。」
カツカツと私はシャーペンを握った右手を走らせる。
昼休み。大地君と、明日までの課題を少しずつ終わらせていた。
「にしても、この課題の多さだ。」
「鬼畜…。」
各教科から、いつもの量よりの多さの課題が出されたのだ。
実際に先生を前にして文句を言う生徒はいなかったが、先生がいなくなった途端“はぁ…。”と溜め息をつく生徒は多かった。
「あ。そういえば、」
「？」
ふと、彼は口を開く。
「ちょっと気になることがあってな。」
「うん。」
「Aってスガのことどう思ってるんだ？」
「………大事な幼馴染。」
「その“間”は気のせい？」
「うん、気のせいだよ。」
孝支君がいない教室なんて寂しいが、しかし顔に力を入れる必要はないので複雑な気持ちになる。
でも、もう1度言うが寂しい。
「じゃあもしスガがAを好きだったら？」
「それはあり得ない話だね。」
今度は、私は1秒も経たないうちに答える。
そもそもなんで大地君はこのような質問ばかりを言ってくるのだろう。
孝支君がいないから？いや、わからない。
「どうしてそう思うんだ？」
「だって私のこと、眼中にないだろうし。」
この時、大地君は。
「スガ、頑張るんだ。」
と、かすかに聞こえた。
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紫推莉 - 本当に面白かったです。大学生編があったら絶対読みます！！いい話をありがとうございました！ (2022年6月12日 12時) (
レス) @page37 id: 476647d32d (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - ☆天香☆さん» コメントありがとうございます。私もどのような流れでくっつけていこうかなと迷っています(笑)頑張っていきますのでよろしくお願いします。 (2019年11月19日 17時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
☆天香☆ - ただただ純粋でにぶちんな二人が愛しいです・・・!!お前ら早くくっつけ!!と思いながら読むのが楽しいです。応援させて頂きます! (2019年11月19日 12時) (レス) id: 63e3e21700 (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - 海石榴《ツバキ》さん» コメントありがとうございます。頑張って更新していきますのでどうぞよろしくお願いします！ (2019年11月17日 22時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
海石榴《ツバキ》(プロフ) - とても面白かったです！応援してます！ (2019年11月17日 22時) (レス) id: 906a0c9fbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノン
| 作成日時：2019年11月17日 15時
