6日目 ページ8
月曜日。始まってしまった。1週間のスタート。
早く終われ、と思っていても月曜日になれば「まだ月曜日?」となってぐるぐるループしているのが怖い。
私ってなんか、わがままだ。
今日は、彼は来るはず。
「おはよう、四葉さん。」
いつも通りの赤葦京治君が教室に入ってきた。
「!赤葦君、おはよう。もう大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ。この前はごめんね。」
「ううん!元気になったなら良かった!」
この前見た時よりもぐんと顔色が良くなっていた。
やはり、いつも喋るクラスメイトがいないと寂しいものなのだ。
「部活の先輩達も心配してたでしょ?」
と、椅子に座る彼に聞いてみた。すると、ギクッという効果音がつきそうな固まり方をした。
「う、うん。電話が来てわあわあと、まぁうるさかった…。」
「あはは…。“木兎先輩”か。」
男子バレー部の主将はある意味とても有名なので、私だって知っている。
「あ、そうだ。これ。」
「?」
赤葦君は鞄から紙袋を取り出す。
「この前のお礼。」
「あ、ありがと!」
その紙袋の中には、私の好きなチョコと1枚の紙が入っていた。
この時、その紙は手紙なのだろうと思って学校では読まなかったが、早く読んだ方が良かったと後悔したのだ。
そして“普通”だと思った私は油断していた。
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花 - ( ̄ー ̄)bグッ! (2021年5月30日 22時) (レス) id: 5a0f0dfb22 (このIDを非表示/違反報告)
タケ焼き - なんか最後の もちろんアタイも の所がすんげーぞっときた (2020年5月2日 22時) (レス) id: b1a2c58828 (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - 瑠衣さん» ありがとうございます! (2020年4月10日 15時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
瑠衣(プロフ) - 完結おめでとうございます!面白かったです!これからも頑張ってください!応援しています! (2020年4月9日 23時) (レス) id: 44c29d146e (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - 瑠衣さん» コメントありがとうございます。更新頑張ります! (2020年4月2日 14時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノン | 作成日時:2020年4月2日 13時