3日目 ページ4
水曜日。微妙な曜日だ。何かとパッとはしない。私にとって水曜日とはそのようなもの。
朝は何事もなく平和。そして時間は過ぎ去り放課後へ。
「はぁ…。」
私は放課後になるとすぐ家に帰るのだが、今日はそういかなかった。なぜなら、日直だったから。
たまたま学級委員の2人が近くにおらず、ずっと教室にいた私に先生がプリント類を頼みに来たのだ。
書類整理、とでも言おうか。とにかく私の机には紙、紙、紙。
「面倒だなぁ…。」
先生が忙しいのはわかるが、これは1人でするものではない。一定のプリントを束ね、ホチキスで止める。
「んんー。」
地道に手を動かし、作業を進める。目がチカチカする。大変だ。
誰か来てほしい。いや、甘えては駄目。頼まれたことは最後までちゃんとしないと。ぐるぐる思考が回る中、私に幸運が降ってきたのだ。
ガタンッ！
「へっ。」
「！A…。」
なんと、勢いよくドアを開けてきたのは部活中だったのだろう、白Tシャツを着た赤葦君が教室に来たのだ。良いタイミングで。
「なんで……ってあぁ日直で、たまたま先生に頼み込みされたとか。」
「察しが良いね赤葦君。」
バッチリ察してくれる赤葦君。飲み込みが早い。
すると、その時。彼の足が動き、私のところへ。変な期待はしていた。だけどその期待は“もっと変なところ”にいった。
「…えっ。」
ふわりと彼の匂いがする。
「！あ、ごめん。汗の匂いするよね。」
「え、あ、いやっ、だ、だいじょうぶ？」
「なんで疑問形。」
「だ、だって…！だってさ！」
一瞬だけだが、体が固まってしまった。
今起きたこと。それは彼が私を抱きしめた。すぐ腕を離したけど。これは、“クラスメイト”ですることではない。
「ど、どうしたの？」
「…いや、Aの悪口言ってる人がいて。その、なんというか…。抱きしめたかった？から。」
「そっちも疑問形じゃん…。」
悪口は勝手に言っておけばいいものの、赤葦君が心配することではないのに。
___________今日の赤葦君。
___________予想の斜め上の行動をする。
___________心臓がうるさかったのは秘密だ。“こういうこと、彼は簡単にしないはず”。
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花 - (￣ー￣)ｂｸﾞｯ! (2021年5月30日 22時) (
レス) id: 5a0f0dfb22 (このIDを非表示/違反報告)
タケ焼き - なんか最後の もちろんアタイも の所がすんげーぞっときた (2020年5月2日 22時) (レス) id: b1a2c58828 (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - 瑠衣さん» ありがとうございます！ (2020年4月10日 15時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
瑠衣(プロフ) - 完結おめでとうございます！面白かったです！これからも頑張ってください！応援しています！ (2020年4月9日 23時) (レス) id: 44c29d146e (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - 瑠衣さん» コメントありがとうございます。更新頑張ります！ (2020年4月2日 14時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノン
| 作成日時：2020年4月2日 13時
