2日目 ページ3
火曜日。まだ1週間のうち、2日間しか経っていないとなると先が長い。
そして今日は雨が降っている。外は朝だというのに暗くて、黒っぽい。
(…あれ?)
私は席に着いて教科書を開く。しかし、何か違和感がある。その違和感とは、彼の姿がないこと。彼とは、赤葦京治君のこと。
もうすぐ、チャイムが鳴ろうとする時刻になるのに。
朝練があったとしても、もう教室にはいるはずなのに彼の姿がない。もしかして休みなのだろうか。それなら心配だ。
隣の席のクラスメイトがいない、空白の席はとても存在感が大きい。
「お、赤葦!」
すると、今聞きたい“赤葦”という言葉が聞こえた。
「遅刻ギリギリじゃん!」
「おまっ、ずぶ濡れ!ぶふっ。」
「笑うなよ。はぁ…。」
そう。赤葦君は制服がずぶ濡れで、雨のせいで髪はぺちゃんこ。しっとりとしていた。
しかし、その反面。男子高校生とは思えない色気が出ている。
私は不覚にもドキッと心臓が弾んだ。
「おはよう、四葉さん。」
「!オ、オハヨ…。」
「なんでそんな片言?」
「赤葦君のせいだよ。」
「え、俺?」
___________今日の赤葦君。
___________名字で呼ぶ。
___________雨で濡れた時の色気がやばい。“今日は普通?だった”。
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花 - ( ̄ー ̄)bグッ! (2021年5月30日 22時) (レス) id: 5a0f0dfb22 (このIDを非表示/違反報告)
タケ焼き - なんか最後の もちろんアタイも の所がすんげーぞっときた (2020年5月2日 22時) (レス) id: b1a2c58828 (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - 瑠衣さん» ありがとうございます! (2020年4月10日 15時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
瑠衣(プロフ) - 完結おめでとうございます!面白かったです!これからも頑張ってください!応援しています! (2020年4月9日 23時) (レス) id: 44c29d146e (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - 瑠衣さん» コメントありがとうございます。更新頑張ります! (2020年4月2日 14時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノン | 作成日時:2020年4月2日 13時