駄目だよ ページ26
「ご、ごめんなさい…。」
ネネちゃんは申し訳なさそうに謝る。
もう起きた出来事だ。起きてしまったのだから、変えることはできない。
「…す、すみません。こんな感じですけど、俺気になることがあって。」
「…結局、私の都市伝説は何なのかってことだよね。」
「！」
それはネネちゃんからも前聞かれたことだが、黙っていたことだ。教えても、いいだろう。
「だめええええええ！！」
その時だった。3人しかいない教室で、私達以外の声が響いた。
そう。さっきまで廊下にいた花子くんが声を上げて入ってきたのだ。
「花子くん！？」
「花子ッ！？いつから…！」
当然2人も驚いている。
そしてすぐさま、私のところへやってきて頭と首に腕を回して抱きついてくる。
「駄目。それは教えられない。」
「は、はな…っ。」
「少し黙ってて。」
「！」
耳元でそう呟かれる。くすぐったい。いや、そう思っている場合ではない。
「おい花子、どういう意味だ。」
「…そのままの意味だよ、少年。」
ふふっ、と花子くんは笑う。
「ど、どうして？花子くん…。」
「Aは、自分では“コントロール出来ない”んだ。」
「？」
2人は頭にハテナマークをつけている。そして、
「2人を傷つけてしまう。」
「！」
花子くんは“事実を言った”。いつかは知ることになるのだろうか。私のことを。
2人とは仲良く…友達になれた。このまま関わっていきたいな………なんて無理な話だろうけど。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 738人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のんのん - おおお面白いです！いっぱい読みます! (2020年7月28日 16時) (
レス) id: 7c57b8ea8a (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - 若葉さん» ありがとうございます！ (2020年3月4日 15時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - 最高！ (2020年3月3日 20時) (レス) id: 4dface175c (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - なおさん» ありがとうございます。 (2020年2月23日 16時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
なお - ノンさん» いえ笑更新楽しみにしてますね！ (2020年2月22日 20時) (レス) id: 400d3f0549 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ノン
| 作成日時：2020年2月16日 12時
