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知りたい ページ20

「いつになったらAの過去教えてくれるの?」


「教えなきゃ駄目なの?」


「うん!だってちょっとしか知らないもん!」


「それは…。」









 
教えてほしい。いつかは知りたい。そう思ってぐいぐい聞くけど答えてはくれない。



やはり余程のことがあったのだろうか。









 
土籠に聞けば一発だけど、本人の口から聞きたい。



しかし、嫌々ながら教えなくていい。彼女のタイミングで。









 









 


 

「あー!俺もシリタイなー?」


「!つかさ…。」


「つかさくん…。」









 
その時。家庭科室には俺達2人しかいないが、それ以外の声が聞こえた。


鍵は開いている。だから誰でも入れる。






 
でも夜の、深夜の中。俺達のことを知って来るのはつかさしかいない。

________そう、つかさが現れたのだ。









 
「2人きりとかずるい!俺もAと一緒にいたいのに!」


「ちょ、つかさくん…!」









 
と、Aの方に近付き、彼女の首に腕を回して抱き着く。近い。近いって。









 
「ふふっ。あまねはAの過去を知りたいんだよね?俺が教えてあげるよ!」


「え…?」









 
つかさは、Aのことをどこまで知っているのだろうか。


俺よりも、Aのことを知っているのは事実だ。









 
「や、やめて。」


「どうして?だってもう起きたことなんだから、痛くもかゆくもないでしょ?」


「!」


「あ、でも自分の口から話したいんだよね?それなら俺は黙っておく!」









 
と、Aの唇を指でなぞり、顔を近づける。そしてニヤッと口角が上がっている。









 
「ねぇあまね。ここでちゅーしたら怒る?」


「え…?」





 
「あまねだって、ちゅーくらいしてるでしょ?あまねの匂いすごくするから。」


「…!」









 
俺は口を開こうとするが、閉じたまま。言い返せなかった。

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設定タグ:地縛少年花子くん , 柚木普 , 柚木つかさ   
作品ジャンル:恋愛
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のんのん - おおお面白いです!いっぱい読みます! (2020年7月28日 16時) (レス) id: 7c57b8ea8a (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - 若葉さん» ありがとうございます! (2020年3月4日 15時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - 最高! (2020年3月3日 20時) (レス) id: 4dface175c (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - なおさん» ありがとうございます。 (2020年2月23日 16時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
なお - ノンさん» いえ笑更新楽しみにしてますね! (2020年2月22日 20時) (レス) id: 400d3f0549 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ノン | 作成日時:2020年2月16日 12時

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