馬鹿馬鹿 ページ32
家庭科室。
「…。」
Aは机にある1枚の紙を手に取った。その紙は白紙。しかし、“何かがある”。
「!」
Aはその紙を“裏返した”。
「もうすぐ、だよ。」
「…。」
彼______花子は家庭科室に現れた。後ろで彼の声がする。そう。この紙を置いたのは花子である。
「…もう、十分だから。私はもうこれで。」
「そっか。」
2人は納得した様子。でもその様子にはどこか不安や恐怖があった。
そして花子には寂しさが。
「迷惑かけて、ごめんね。」
「ううん。」
Aは花子の方へ歩み出て、そして、腕を伸ばす。
「最後まで、よろしくね。」
「…うん。」
Aはぎゅっと優しく、手は震えながら花子を抱きしめた。彼も彼女を抱きしめる。
「ごめん。ごめんね…。」
「やだ…っ。離れたく、ない…。」
実は、その紙には血文字でこう書かれてあった。
__________未練のない“馬鹿”は早く成仏して。もし成仏しなければ、一生苦しみながらこの世をさまよえ。
と。
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のんのん - おおお面白いです!いっぱい読みます! (2020年7月28日 16時) (レス) id: 7c57b8ea8a (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - 若葉さん» ありがとうございます! (2020年3月4日 15時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - 最高! (2020年3月3日 20時) (レス) id: 4dface175c (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - なおさん» ありがとうございます。 (2020年2月23日 16時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
なお - ノンさん» いえ笑更新楽しみにしてますね! (2020年2月22日 20時) (レス) id: 400d3f0549 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノン | 作成日時:2020年2月16日 12時