家庭科室の、【地縛少年花子くん】 (ページ17)

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俺が友達ページ17

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Aとは、俺が花子さんになってすぐ再会した。

　
「…A、ちゃん？」

「！柚木くん…。」

　
俺は向こうの、血塗れの服に驚いた。

彼女も多分、死んだはずの俺を見て驚いた。

　
…その後。ちょっとした事情を互いに口にした。

　
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家庭科室。

　
「A、はどうしてその…親友を？」

「……それは秘密。」

「…そっか。」

　
Aは別のクラスにいた親友を殺したらしい。動機は知らない。今も。

　
「私、さ。都市伝説になったの。」

「都市伝説！？」

「うん。」

　
自分から都市伝説になったと言い始めた。なぜなったのかもまだ謎で。

その前に、自分から都市伝説ってなれるものなのか、という疑問もあった。

　
「友達、作りたいから。」

「友達？」

「うん。私、友達全然いなくて。こんな暗いし。」

　
そう言った彼女の髪はガタガタでぐちゃぐちゃで、誰かにされたようで。聞ける雰囲気ではなかった。

　
「もし。もし私を見ることが出来る生徒が現れたら、良い噂を流して友達を作りたいの。」

　
それを聞いた途端、自然と口が動いた。

　
「…お、俺が友達になっちゃ…駄目？」

　
と。

　
「えっ？」

「俺、Aと友達になりたいなーって。変だよね、死んでから友達だなんて。」

「！ううん。こんな私で良ければ。」

　
この時の彼女の笑顔は、1番綺麗だった。

________“お人形さんのよう”。

　
「！ありがとう、A！」

「わっ…。」

　
ここで初めて俺は彼女に触れた。死んだことを自覚するように彼女は冷たかった。