十 ページ10
どうしてそこまで、ここまでするのか。
謎だろうが、意味がある。
彼女_______零下Aは、近いうちに自ら命を潰す。
でもでも。Aってば高校1年生にして胸大きいし、スタイル良いしモデルさんみたいだ！なんでそんな子が…！
_______と、そういう冗談は程々にして。
「これから俺と一緒にいなよ。」
「…え。」
俺の言葉に驚く彼女。
まぁそうだよね。怪異からこんなこと言われたらそりゃあ驚く。
「俺となら、楽しいコトたくさん出来るかもよ〜？」
「…。」
と、少し煽ってみた。
Aはしゃがんだまま、顔を下に向ける。
「Aー？」
「……だ。」
「ん？」
「________嫌だ。」
「えっ。」
嘘。嘘ぉ！？
そこはオーケーして楽しい青春を送るという計画だったのに…！
「そういうことは、自分でなんとかする。花子さんには関係ない。」
「なっ。」
なんてメンタルが強いんだ、この子は…！
「まぁ、困った時は話を聞いてほしいな。」
でも少しはデレがあるようで。
「…！もっちろん！」
Aはちょっとした珍しい子だから、今後も見ていこうかな。
楽しみ楽しみ。
ついでに、
「命、大切にしてね。」
「？うん。」
忠告しておいた。
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作者名：ノン
| 作成日時：2020年1月26日 18時
