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車の中。









 
「何かあったら、先生に聞いたりするのよ?」


「うん。」









 
そして今。私は高校1年生となった。









 
父の仕事の都合で、生まれ育った場所を離れた。




 
変な時期に転校だなんて、噂が出るのだろうが。









 
 
母と他愛ない会話を車の中でする。





数分したら、学校の姿が車のガラスに反射した。









 
「よし。じゃあ、いってらっしゃい!」


「…いってきます。」









 
明るくで元気な母。運転席から顔を乗り出す。









 
「友達、100人作りなさい!」


「それはちょっと…。」


「ふふっ。」









 
このような冗談を言う、まだ若くて家族の中でも1番笑顔が絶えない。









 
そんな親でも、子供の秘密には気付かない。









 










 
私が入るクラスは1年A組。









 
緊張はする。だって、転校生のベタなもので皆の前で自己紹介をする、というものがあるからだ。









 
1年A組の教室の廊下で深呼吸。


友達?作る気はない。





 
今まで生きてきた中での、経験をしたからこそ言えること。そう。









 
_________“クラスメイトの中に、幽霊なのに生徒としていた女子がいたのだ”。









 
それはもう普通に。でも、卒業式の時は私以外の皆はその子に関する記憶はなかった。









 
霊とはそういうもの。

四→←ニ



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設定タグ:地縛少年花子くん , 花子くん , 柚木普   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ノン | 作成日時:2020年1月26日 18時

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