アンタの作戦には乗らないから。【音駒】

１１の作戦 ページ11

「深く反省しています…。」


「Aのせいじゃないぞ。俺らのせいでもあるし…。」









　
いやいや。でも、“信じてくれた”だけで本当に心強い。









　
「そういや…。」


「「？」」









　
ふと、鉄朗は口を開く。何かを思い出したかのようだ。









　
「合宿。もうすぐあるけど、俺ら大丈夫なんかな。」


「あ。」


「……。」









　
合宿。そうだ。毎年行われている合宿。



こんな事件が起きてしまって、音駒は…。









　
「マジでごめんなさい。」


「こんな俺ですみません…。」









　
私とやっくんと両手で顔を覆った。


今、私達の感情は一緒らしい。









　
「まあまあ、大丈夫だ。ちびっ子2人組。」


「「誰がちびっ子だ！！」」









　
とても余裕そうな主将。









　
その余裕は一体どこから来るのだろうか。


いや、これが“主将”ってやつなのか。








　
なんか、かっこいいな。



それを言ったら、調子に乗るので口にはしないけど。









　
＊









　
「あかりちゃん。怪我、大丈夫？」









　
放課後。部活はなくなってしまった。



そのため、鉄朗と2人で帰ることに。研磨君はゲームのために早く帰ってしまった。









　
そして今の現状を話すなら、靴箱であかりちゃんと遭遇してしまった。


私が声をかけると、









　
「ヒッ。こ、来ないで…ください…！」









　
めっちゃ怯えられた。









　
「ブフッ。」









　
隣の奴は笑うのを我慢している。

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