24滴：悔しい ページ25
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「俺、菅原孝支。よろしくね、広樹君」
「はい。よろしくお願いします」
2人きりになった今。俺は自己紹介をした。
「菅原さん、今姉ちゃんの様子どんな感じですか…」
「…疲れてる感じかな」
「…そう、ですよね」
彼は顔を伏せていた。
「僕、姉ちゃんのことが心配で……でも、何に、も出来な、くて…」
広樹君は包帯を巻かれた両腕を見て、そして震えていた。
「何にも出来ない…ってそんなことはないよ。Aちゃんは広樹君がいたから十分支えてなっていた」
「…え、」
「もし広樹君がいなかったら、もうAちゃんは駄目駄目になっていた」
「僕、少しでも支えになっていましたか…」
広樹君はぼろぼろに泣いていた。口が震え、今にも叫びそうなくらい。
「うん。なっていたよ」
「！うぅ……あ、ぅ…」
「立派だよ、広樹君は」
「！」
中学生である彼を俺は両腕で抱きしめた。抱きしめてわかった。
腕は男子の中ではとても細い方だということ。
Aちゃんだけではない。弟の広樹君のコップも、消えて_________“壊れてしまう”。
＊
その後、Aちゃんは戻ってきて家庭のことについて聞いてみた。
「広樹は、人よりも才能がたくさんあって親はいくつも習い事をさせています」
「広樹君はそれをどう思っているの？」
「……学校が終わったら、すぐ家に帰ります。でも皆のように部活に入りたかった。休み時間も絶対勉強しなさいと言われ、机から離れることはありません。だから…皆との距離は遠いです」
「そっか」
2人揃って苦しい現状だ。
「広樹君はどうしたい？」
「___________習い事を、やめたいです」
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ノン(プロフ) - みなさん» コメントありがとうございます。私もスガさん大好きですね(笑) (2019年9月16日 15時) (
レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - 渚＠俺ﾅｰさんさん» コメントありがとうございます。更新がんばります！ (2019年9月16日 15時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
みな - スガさん大好きです！！ (2019年9月16日 11時) (レス) id: c7efde0d03 (このIDを非表示/違反報告)
渚＠俺ﾅｰさん(プロフ) - 好きです…。こういうお話好きです。更新頑張ってくださいね！ (2019年9月16日 2時) (レス) id: fb112923a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノン
| 作成日時：2019年9月15日 19時
