33滴：感謝 ページ34
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次の日。午前中の授業はあっという間に終わった。その前にぼーっとしていたせいでもある。
__________野原はあの日以来、何か仕事があったら積極的にしていた。話し合いでも、コミュニケーションをたくさんとっていた。
__________そして部活。3年生のいない状態だけど、主に私が引っ張っている。3年生になったら私がキャプテンをすると決めた。また、1、2年の皆から謝罪があった。見て見ぬふりをしてごめんなさい、と。私は許した。しかし“許しても、心が許してくれない”。
このことはずっと心に噛み締めている。
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「いるかな…」
私は無意識の内に、菅原先輩のいる3年生の教室へ行っていた。ご飯を持って。一緒に食べたいなって。
「Aちゃん？」
「！菅原先輩」
「…よっしゃ。屋上行こっか！」
後ろから先輩の声。
私の状況に察した先輩。私達は少し風が強い今日、屋上へと向かった。
____________________
「______じゃあお母さん変わったんだ！？」
「もう別人くらいに！」
「ぶはっそうなんだー」
屋上にある1つのベンチに私達は座る。
私はお弁当に入っている玉子焼きを口に入れ、先輩はパックのジュースを口にする。
私は今までのことを全部話した。すると先輩は自分のようにすごく喜んでいる。風が吹き、髪の毛が乱れる。
「俺の言った通り、だね」
「！あ、」
「俺の予言あーたり！Aちゃんは幸せ者になったんだ」
「ありがとう、ございます」
嬉しい。楽しい。楽。幸せ。たくさんの感情が混じり合っている。込み上がって来る。
「Aちゃん」
「？」
その時。先輩は立ち上がり、私の前に立つ。そして強い風が吹く。
「俺、やっぱりAちゃんのこと好きだ」
「！」
強い風とともに太陽の日差しが照る。
________________菅原先輩の表情があまり見ることが出来なかった。そしてその言葉への返事を言えなかった。
後悔がたくさん混じり合う。
卒業式までの菅原先輩との会話が、これで最後であった。
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ノン(プロフ) - みなさん» コメントありがとうございます。私もスガさん大好きですね(笑) (2019年9月16日 15時) (
レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - 渚＠俺ﾅｰさんさん» コメントありがとうございます。更新がんばります！ (2019年9月16日 15時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
みな - スガさん大好きです！！ (2019年9月16日 11時) (レス) id: c7efde0d03 (このIDを非表示/違反報告)
渚＠俺ﾅｰさん(プロフ) - 好きです…。こういうお話好きです。更新頑張ってくださいね！ (2019年9月16日 2時) (レス) id: fb112923a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノン
| 作成日時：2019年9月15日 19時
