14滴：謎ばかり ページ15
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今日、朝練があった。先輩達は裏ではあんな感じだが、先生達がいる間では“お互い信頼し合って仲が良い”という雰囲気を出していた。だから何も向こうから“嫌がらせ”はなかった。
＊
授業が終わり、皆が息抜きをするであろう昼休み。
私は菅原先輩のいる3年生の教室へと向かう。
しかし、何組かはわからない。どこかで会えることが出来ればいいけど…。
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3年生の教室に行くなんて滅多にない。そのため少し緊張する。
階段を上り、1つ1つ教室を見ていく。
しかし先輩らしき姿がない。
「あ、スガちゃん？」
「！」
その時。私の後ろから先輩の声が。先輩はパックのジュースを持っていた。
＊
「俺びっくりしたよー…なんでスガちゃんがあんなところに…」
「…すみません」
廊下や階段でも騒がしい、ということであまり利用しない屋上に私達はいる。今日も良い天気だ。そして生暖かい風が吹いている。
「それで、俺に何か話があるんだよね？」
「あ、はい…」
昨日見つけた“自由帳”のこと。ああだこうだ悩んでいても時間の無駄だと思った私は直接聞くことにしたのだ。
お互い隣同士で座っているが、先輩の顔は見えない。
「…何か迷ってる？」
「！い、いえ…」
「なんでも言っていいよ。なんでも！」
私は驚き、隣を見ると手をグーにして目をきらきらさせて先輩は言う。
私は勢いよく立ち上がり、先輩の前に立つ。少しびっくりしている様子だった。
「私と先輩って、昔会ったことありますか」
「…それって何か確信を持ってそう言ったんだよね」
「！はい」
「そっかぁ…」
先輩は手を口に当てていた。口元が隠れていてもそれでも、笑っているように見えた。
「知りたい？」
「！はい」
「んー…でもね、“まだ言えない”」
「…え？」
「いつかは言うけど、“今ではない”」
「…？」
謎がいっぱいの中、またもや先輩は謎を増やす。
「俺が必ず、“支えるから”」
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ノン(プロフ) - みなさん» コメントありがとうございます。私もスガさん大好きですね(笑) (2019年9月16日 15時) (
レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - 渚＠俺ﾅｰさんさん» コメントありがとうございます。更新がんばります！ (2019年9月16日 15時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
みな - スガさん大好きです！！ (2019年9月16日 11時) (レス) id: c7efde0d03 (このIDを非表示/違反報告)
渚＠俺ﾅｰさん(プロフ) - 好きです…。こういうお話好きです。更新頑張ってくださいね！ (2019年9月16日 2時) (レス) id: fb112923a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノン
| 作成日時：2019年9月15日 19時
