第35話「み〜つけた」 ページ37
太宰side
太「__________一緒に行く?」
「......はい。」
私達は公園を出た。
_________
「......私、思い出したんです。」
太「最期を?」
「はい。」
私......最期は
苦しみながら死んだんです。
太「!」
Aちゃんは悲しい....いや、苦しいような顔をしていた。
「私、思い出したんです。結局、皆に閉じ込められ、苦しみもがいて死にました。」
太「......そっ...か..。」
私は何も云えなかった。返す言葉が思い付かなかった。
「でも、今日で終わりですね。今までありがとうございました。」
太「......まだ、終わってない。」
「!」
そう。まだだ。
__________
体育倉庫前。
国「太宰。警察をさっき呼んだ。」
太「ありがとう、国木田君。さて....終わりにしようか。」
「.....っ..。」
太「それにしてもなんで警察はすぐ諦めたんだろう。」
国「そうだな。“今回は警察にも問題があった”。」
太「そうみたいだね。」
と、その時。警察が来た。
国「どうして太宰は先生が云う前から“此処”だとわかってたんだ?」
太「んー....“小さな子からの助言かな”。」
国「?」
その後、警察が古い方の体育倉庫をなんとしてでも開けるよう努力した。
勿論、私達も協力した。
でも、中から“何かつっかえているかもしれない。”中々扉が動かない。
壊さないと無理かな。
警察は扉の隙間から入る棒を差し込み、力を入れ少しずつ開けた。
___________
警「開けれました!」
「!!」
太「.....。」
私は一歩、一歩.....と近づいた。
警「ひっ...!」
この時、警察が驚いたのには理由がある。
先程、扉に何かつっかえているかもしれない、と思っていた。
まさにその通りだった。
だって開けた瞬間__________
Aちゃんの___________遺体が飛び出して来たから。
国「なっ!?」
太「やっぱり.....。」
「治お兄ちゃん....云うこと、ありますよね。」
そうだね。
.
.
み〜つけた。Aちゃん。
.
.
第36話「ごめんなさい。苦しい。タスケテ。」→←第34話「かくれんぼしましょう?」
183人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
♢▧¿ - お疲れ様でしたッ!!!メッッッッチャ泣きました笑イラストも発狂するほど綺麗でした!!! (2022年5月2日 6時) (レス) @page43 id: 0027272399 (このIDを非表示/違反報告)
♢▧¿ - ワァココニテンサイガイルゥスゴォイナミダデチッタヨ (2022年5月2日 6時) (レス) @page43 id: 0027272399 (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - 神楽さん» コメントありがとうございます!!そうですね....夢主ちゃんには安らかに眠ってほしいです。私もイジメダメゼッタイと思っています。素晴らしい作品だなんて!?本当にありがとうございます! (2019年3月3日 15時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
神楽 - 泣かせにきましたか?絶対そうですよね!?クローバーになるとか切なすぎ!閉じ込めて1週間以上立つのに見に行かなかったのか!酷い!とか思いましたね。イジメダメゼッタイ。夢主ちゃん安らかに眠ってください。素晴らしい作品をありがとうございました。(泣) (2019年3月3日 15時) (レス) id: 00a0d85b76 (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - 煮魚と餅さん» 返信遅れてすみません!!感想を書いてくださりありがとうございます!!最後の写真はパパッと書いたやつですけど、素敵な作品と言っていただき嬉しいです!!よければ続編もご覧になってください! (2019年1月28日 19時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ノン | 作成日時:2018年12月17日 20時