【文スト】かくれんぼしましょう？【太宰治】

第21話「図星」 ページ23

貴方side


嗚呼...。又目の前真っ暗だ。しかも臭いも強くなっている気がする。


あれ？でも_________“声がする”。遠くの方から。


声の高さ的に子供....なのかな。


身動きも出来ないから何もわからない。




__________




「....は..っ..え？」




今日は五分ぐらいで終わった。いつもは三十分なのに...。




「ま、まぁ...じゃあ早速教室にレッツゴー！」




“他のことを考えたくなかったから”、ポジティブに考え、体育倉庫の前を後にした____________。




_____________


私は生徒の玄関から入った。一応、私の靴箱を見てみる。


すると、何も入っていなかった。そりゃあ...当たり前か。


私は部活動の人とすれ違い合いながら歩く。


勿論、私の姿は見えない。


____________数分後。


私は理科室の前にいた。


“こうなった始めの場所”だ。


今でも思い出す。でも、向こうのことを聞けば、“私のせい”ということがわかったから“死んで当然だったんだ”。




「......あれ...？治....お兄ちゃん？」




理科室の中を窓から見ようとしたら、治お兄ちゃんと______________杏理ちゃんがいた。


どうしたんだろう....。気になる。


好奇心に負けて、私は理科室に入ってしまった。




____________


太宰side


さて。Aちゃんが来たことだし、話を始めようかな。Aちゃんが来ることは少し気付いていた。


いいタイミングだ。




杏「あの。太宰先生が此処に来たのって__________Aちゃんを探す為ですよね？」




太「うん。そうだね。やっぱりあの嘘じゃあ....バレちゃうよねぇ。」




杏「私達のこと舐めてるんですか！？それにあの子が自 殺したのは自業自得で..！」




太「ふーん...それで？彼女が自 殺したとか全然知らないし、校長やテレビでも“不審者に誘拐された”としか云っていない。君は何か知っているのかな？」




図星かな。それにこの会話、“録音しているし”。




太「元々此処に呼んだのは、安藤さんでしょ。“何も要件を云わずに”。それに自分から、“自 殺”という言葉を云ってくれたのは有難い。」




杏「あ......」




失望するのはまだ早い。もっと本性を曝け出してやる。

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