第11話「理解」 ページ13
太宰side
次の日。今日で十二日目。私はいつも通り、公園に行った。現在時刻十一時。
太「____？」
Aちゃんは公園に居たが......何か探し物をしてるのかな？しゃがんで私が来たことに気付いてない....。
太「Aちゃん？」
後ろから名前を読んでみた。
「うわっ！？」
Aちゃんは私の方を見て驚き、尻餅をついた。
太「ご、ごめんね。そんなに驚くとは....」
「い、いえ。大丈夫ですよ！あはは...」
と、苦笑いするAちゃん。
太「何をしてたんだい？」
「えっと....昨日、勝手に帰ってしまってごめんなさい...。杏理ちゃんを見た瞬間、怖くなって...」
太「ううん。大丈夫だよ。それが普通の反応だと思うよ。」
いじめっ子を見たら恐怖を感じるのは当たり前だろう。
「怒ったり...しないんですか....」
太「こんなことで怒ったりはしないよ？」
「よ、良かった....あ、あと..」
太「？」
Aちゃんはさっき探していたあたりを私に見せた。
「この...二つ葉のクローバー....。花言葉は『素敵な出会い』『平和』『調和』なんですけど...」
太「ふふっ。素敵な出会い....。私にくれるのかい？」
「あ、えっと...いらないなら..」
いらないなんてそんなこと思ったことがない。こんな可愛らしいお嬢さんからのプレゼントは貰わないと損をする。
太「ありがとう、Aちゃん。これを...押し花にすればいいかな？」
「....！」
押し花、と云った瞬間、Aちゃんは笑顔になった。こうして使ってくれるという安心感だろう。作ったら見せようかな。
太「完成したら見る？」
「！いいんですか...！」
太「勿論！」
今日は早く帰って作ってみよう。ふふっ。本当...可愛らしい。
私はクローバーを一つ取り、ポケットに入れたその時。
国「太宰！！」
太「え？国木田君。」
国木田君が来た。なんだろう。
国「こんなところで何をしている！」
“その言葉”まで理解出来たが、次の言葉が理解出来なかった。
国「________________“一人で”！！」
太「........え...」
理解出来ない。どういうこと。私は後ろを振り返り、Aちゃんを見た。
「....ご、ごめん..なさい.....。騙してたわけじゃ...」
太「......っ...」
汗が止まらなかった。そのまま私は国木田君に引っ張られ、探偵社に戻った。
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♢▧¿ - お疲れ様でしたッ！！！ﾒｯｯｯｯﾁｬ泣きました笑イラストも発狂するほど綺麗でした！！！ (2022年5月2日 6時) (
レス) @page43 id: 0027272399 (このIDを非表示/違反報告)
♢▧¿ - ﾜｧｺｺﾆﾃﾝｻｲｶﾞｲﾙｩｽｺﾞｫｲﾅﾐﾀﾞﾃﾞﾁｯﾀﾖ (2022年5月2日 6時) (レス) @page43 id: 0027272399 (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - 神楽さん» コメントありがとうございます！！そうですね....夢主ちゃんには安らかに眠ってほしいです。私もイジメダメゼッタイと思っています。素晴らしい作品だなんて！？本当にありがとうございます！ (2019年3月3日 15時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
神楽 - 泣かせにきましたか？絶対そうですよね！？クローバーになるとか切なすぎ！閉じ込めて1週間以上立つのに見に行かなかったのか！酷い！とか思いましたね。イジメダメゼッタイ。夢主ちゃん安らかに眠ってください。素晴らしい作品をありがとうございました。(泣) (2019年3月3日 15時) (レス) id: 00a0d85b76 (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - 煮魚と餅さん» 返信遅れてすみません！！感想を書いてくださりありがとうございます！！最後の写真はパパッと書いたやつですけど、素敵な作品と言っていただき嬉しいです！！よければ続編もご覧になってください！ (2019年1月28日 19時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノン
| 作成日時：2018年12月17日 20時
