声が出ないマネージャーは今日も頑張るはずだった。【菅原孝支】 (ページ36)

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黒「大丈夫か？」

私のところに黒尾さんが駆け寄る。

私は録音を切って、携帯を使って、

【大丈夫です。ご迷惑をおかけしてすみません】

と文字を打った。

黒「いや、大丈夫ならいいけど...」

【今、休憩時間ですよね。すぐタオルとか準備するので...】

黒「休憩時間とか、今は関係ない」

夜「どうせ、烏野と梟谷の方も休憩時間だろうし、スガくんに報告だー！」

【え、いや、それは...！】

夜「駄目！よーっし、行っくぞー」

＊

菅「は？何それ、どういうことだよA」

結局、烏野の方に行き、夜久さんが孝支君に事情を話しました....

そして今。
孝支君に捕まっている。

菅「ねぇ教えて」

【嵌められた...？感じで...】

菅「怪我は」

【無いです...】

菅「Aに対しての悪口とかは」

【無かったです...】

菅「他に言うことは」

【無いです...】

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黒尾side

夜「すっげぇ過保護だなぁ」

黒「だな。それにしても研磨、よく言ったなぁ」

と、俺は感心する。

研「おれだって言う時は言う」

黒「思ったんだけどさ、」

夜「？」

黒「あの様子じゃ、声が出ないってこと...霜月ちゃんに..」

海「言っていない感じ」

夜「そうそう」

黒「おーい、澤村クーン」

俺は気になったので、澤村クンを呼んだ。

澤「どうした？」

黒「霜月ちゃんにさ、Aちゃんのこと“何か隠してない？”」

澤「あぁ...実はな、」

澤村クンは淡々と簡単に説明してくれた。

夜「なるほど。じゃあ“Aちゃんは声は出る”って思ってるんだ、霜月は」

澤「そういうこと」

澤村クンは皆のところに戻っていった。

海「ところで、」

黒「ん？」

海「どうしてこんなことに...」

夜「確かに。“何がきっかけでこうなってるんだ？”」

まだ烏野には隠してることがありそうだ。