３０【1日目】 ページ31
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清「マネがいない学校があって、ローテーションしないといけないらしいから一応言った方がいい」
菅「そうなんだな。じゃあ俺の方から皆に言っとく」
(コクッ)
清「Aちゃん、仁花ちゃん。マネは先に教室に集合だって」
谷「はいっス！！」
潔子ちゃんからそう言われ、荷物を持って移動する。
谷「あ、あれ？霜月さんは...」
清「先に行くって」
谷「そ、そうなんですね...」
菅「A、大丈夫」
「！」
安心させるかのように孝支君は優しく言った。
＊
私達は泊まる教室に向かった。
もう、他校のマネージャー達がいた。
白「やっほ〜」
雀「お、来た来た！」
霜「...」
霜月さんもいた。
それからお互いに自己紹介をした。
私の名前などは潔子ちゃんが喋ってくれた。
雀「えっと、もう今から練習試合もあるし...マネがいない学校もあるからローテーションで仕事をすることになってるけど、大丈夫？」
清「うん」
谷「は、はい！」
霜「あの、もう行っていいですか」
雀「あ、うん」
霜月さんはいつもと態度が違っていた。冷たい感じだ。
彼女は教室を出て行った。
清「ごめん。なんか...」
白「全然大丈夫だよ〜。ねぇAちゃんは、」
「！」
白「どうして何も喋らないの...？」
「....」
私はリュックからスケッチブックとペンを出した。
白「？」
【私、声が出ないんです】
雀「え！？」
【すみません。こんな私がマネなんて...】
雀「ううん。凄いね、Aちゃんは！」
白「大丈夫大丈夫〜でも、宮子ちゃんと何かあった感じだよね〜」
雀「うんうん。私達が説明している間、後ろでずっとAちゃんのことを睨んでた」
「！」
そう...だったんだ。
白「それに左腕の包帯も気になったから〜」
清「そのことなんだけど、」
潔子ちゃんは全部ではないけど、大まかなことを話した。この前のことを。
【だから、声が出ないということを霜月さんには言わないでほしいんです】
雀「了解！」
白「おっけー」
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作者名：ノン
| 作成日時：2019年3月17日 18時
