20 ページ21
.
菅「呼び出されて、刺されたと...?」
霜『はい...急に“右手”にカッターを持って...グサって刺されましたぁ...』
右手...か。
アホすぎて笑ってしまう。
菅「そっか。そりゃあ痛かったね...うん。ありがとう。それじゃ」
霜月の返事を聞かず、俺は電話を切った。
菅「...」
田「スガさん、」
菅「あー...アホすぎて笑っちゃうね」
田「え?」
菅「今までのぜーんぶ嘘。嘘だらけ」
田「そうっスね...」
澤「スガ。どうするんだ。まだ明日もあるぞ」
菅「まずはAを1人にしないこと。そして霜月関係のものは全部録音すること。いい?A」
(コクッ)
Aは頭を縦に振った。
そしてAは何かを思いつき、スケッチブックに何かを書き始めた。
【私が声が出ないのを霜月さんには黙っててほしいんです。あと皆さんが味方...?ていうのも】
日「ど、どうしてAさんの味方っていうの黙っておく必要が?」
月「味方だっていうのを霜月が知ると、被害が増えるでしょ」
日「?」
山「ほら、今度は脅しがあるかも。“こうしなければ◯◯がどうなっても知らないよ”みたいな感じで...」
日「あぁなるほど!え、でも霜月さんがいた時は...」
旭「助けられないってことだね...」
菅「何考えてるんだよ、A」
意味がわからない。
霜月がいる時は俺達は何もするな?
じゃあAが苦しい時に何も出来ない。
【大丈夫だって!先生も言ってたでしょ?何かあったら相談するから。大丈夫だよ】
菅「...っ」
この時のAの笑顔は無理をしているように見えた。
*
帰り。
Aと一緒に帰ったものの、俺は何を話せばいいのかわからなくて、結局一言も話さなかった。
723人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ノン | 作成日時:2019年3月17日 18時