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武「皆さんは...どう思いますか。霜月さんが合宿へ行くことを」
俺達に“行っちゃ駄目”と言えるほど、上のものではない。
同じ生徒だ。
“駄目”とは言えない...
澤「本人が行きたいと言うなら、行かせるべきです」
日「でもっ！」
月「日向」
日「...っ」
日向は反論をしようとした。
もちろん俺も...いや、全員反論したいはずだ。
武「そうですね...先生も行かせたいなと思ってます」
烏「いいのか先生」
武「はい」
烏「まぁ先生も俺もだが、平川がやったとは思えない」
「！」
武「なので平川さん。何かあったら、是非相談してください。“1人で抱え込まないでください”」
【はい】
ペンを持ったAの左手は震えていた。
顔も泣きそうになっていた。
＊
そのあと先生達は体育館を出て、俺達だけとなった。
澤「えーっと、まずは...Aがした、と思う奴はいるか？」
大地がそう質問すると、全員頭を横に振った。
澤「まだ霜月には何も聞いていないが...」
あ、そうだ。
俺、霜月と連絡先交換したんだ。
なんて運が良いんだ。
菅「待って、大地！俺、霜月と連絡先交換したんだ！だから今から聞ける！」
日「ほ、本当ですか！」
菅「あぁ。今から電話してみる」
俺は携帯を出し、霜月に電話をかけた。
皆に聞こえるようにスピーカーにした。
今からは、“この場には俺1人”ということにした。
そして、Aの携帯で今からの会話を録音する。
霜月はすぐ電話に出た。
霜『も、もしもしぃ...』
菅「俺、菅原だけど」
霜『せ、先輩？どうしたんですか...』
菅「あぁ。ちょっと聞きたいことがあるんだけど今時間ある？」
霜『...はい』
菅「今日のことなんだけ」
“ど”と言おうとしたその時。
霜『せんぱぁい...！！私ぃ！A先輩に呼び出されたんですっ！』
電話越しからでもわかる。泣きながら言ったと思う。
俺はキレる寸前であった。でも、冷静に質問をする。
菅「その呼び出されたのって、“どうやって？”」
ここが1番重要だ。
霜『え？普通に声をかけてきて...』
菅「は？」
田「このッ！！」
縁「やめろ、田中」
田中もキレそうになる。そこを縁下が止める。
俺も素で“は？”と言ってしまった。
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作者名：ノン
| 作成日時：2019年3月17日 18時
