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澤「みんなはもう教室に行け。この状態じゃ朝練も出来ない。俺は武田先生に言ってくる」
大地がそう言い、みんなは荷物を持って教室に行く。
こんな様子じゃ合宿はどうなるのだろうか。
せっかくの東京で合宿。
強豪校と練習試合なんて滅多に出来ない。
「....」
菅「A」
「！」
俺はAに喋りかける。
まだ震えていた。
菅「大丈夫。俺達はAを信じてる」
(コクッ)
菅「そうだ。携帯貸して」
「！」
Aは制服のポケットの中から携帯を出す。
そして俺は録音したのを全部聞いた。
菅「....あぁ俺のせいか」
「！？」
菅「俺があの時断ったからか。また、俺のせい」
【孝支君のせいじゃない！】
菅「ううん。俺のせい」
こんな俺はAと一緒にいていいのかな。
＊
昼休み。
菅「大地、どうだった？」
澤「...今日の部活はない。けど、放課後体育館に集まってくれ。先生から話がある」
菅「そう、か...」
やっぱり話があるよな。
「....」
澤「A、大丈夫だ。お前を責める奴なんかいない」
【ありがとう】
昼休み、俺はAと一言も喋らなかった。
＊
放課後。体育館。
武「皆さん、集まっていただきありがとうございます」
放課後、体育館に全員集まった。
霜月はいなかった。
まだ怪我が酷いのだろう。
澤「あの、先生...霜月は大丈夫なんですか」
武「霜月さんは病院へ行って、大丈夫みたいです。それでえっと...合宿のことなんですが...」
みんなはゴクッと喉を鳴らした。
武「合宿はあります」
「！」
田「だ、大丈夫なんスか！？」
武「はい。実は教頭先生が、今日から出張でいないんです。それで、教頭先生が帰ってくるのが...」
菅「俺達と同じ時期ですか」
武「はい...なので、話し合いとかは合宿が終わった後になります...」
日「そんな...」
菅「...っ」
この雰囲気で、この状況で、合宿に行くのか...
もやもやする。
月「せんせー、霜月さんは合宿に行くんですか？」
武「さっきの電話では“行きたい”と...」
部室を荒らして、Aを悲しませて“合宿には行きたい”？
ふざけやがって。
この世界は霜月中心には回ってない。
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作者名：ノン
| 作成日時：2019年3月17日 18時
