幸せと花束 7束 ページ48
着いたところは元α国領土だった場所だった。そこに居た人の中に、α国の幹部だった時代によく行っていた酒場の店主がいた。彼はAを見つけると駆け寄ってきてこういった。
「我々を助けてくださってありがとうございます」と、
「我々はあの国王や貴族達のせいで苦しい思いをしていました。そんな中貴方は平民の筈なのに幹部の地位に着いておりここの者達は嫉妬心を抱いておりました。しかし、あの戦争の後総統閣下から貴方の働きについて教えて頂き、我々は本当に馬鹿なことをしていたのだと知りました。どうぞ今までのご無礼をお許しいただければ幸いです。」
彼がそういいきる頃には元α国国民が、近寄ってきて皆頭を下げていた。
『そんな…それは仕方の無いことです。貴方達が今幸せならそれで私は十分です。』
Aがそう言うと皆ワーッと完成を上げ、一人一人が感謝の気持ちを述べて行った。その後、しばらくするとゾムが隣で「そろそろ行くから。またコイツ連れてくるわ」と国民達へ声をかけ、Aを馬にのせ今度は山の上にある、古いお城へと行った。そこからはちょうど我々国の領土が全て見渡せるようになっていた。
そこから2人は領土を見ながら話をした。
zm「Aは自分のしてることが正しいかどうかで悩んでるんやろ。ほんで遂には自分の仲間を殺し、血に塗れていく夢まで見た。」
ゾムに悩みをあてられ、夢の内容までわかったことにAは驚いた。
『…なんでわかるの？』
zm「ほら分かる。俺も見た事あるし、悩んだもん。
仕事上俺ら2人は誰よりも人を殺す。ほんでその度に誰かの幸せを奪ってるんちゃうんか。自分らがこんな幸せでいいんかって考えてまう。でもな、今日α国の国民に会わせたんは俺らがこんな事をしてるから幸せになっとる人もおるってAに分かって欲しかったからや。
俺らのことを否定する人間が多くなったら俺らはそれでただの大量殺人犯になる。でも今そうやないんは俺らが誰かを殺すことで多くの人間が幸せになってるからや。なんかコネシマみたいな考え方やけどな、そう考えた方がええで。それでも許せんのやったらまた俺と話しようや。俺らにしかわからんこともあるからな。あと、今日の格好、めっちゃ綺麗やったで。それから、Aがそう悩めるうちはAはキレイや。」
ゾムはそうAに言って、そしてニコリと笑った。それはいつものような皮肉な笑みでなく、心の底からの笑顔だった。
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 685人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シー(プロフ) - 狐さん» 狐さんありがとうございます。直しておきました。これからもよろしくお願いします！ (2018年11月26日 6時) (
レス) id: a45ec2db1a (このIDを非表示/違反報告)
狐(プロフ) - 初コメ失礼します。鬼ごっこ4の所おるが降りるのおるになってる気がする。(漢字ダメ野郎)あっていたらごめんなさい (2018年11月25日 22時) (レス) id: b010f9e5a3 (このIDを非表示/違反報告)
シー(プロフ) - 腐・林檎さん» 腐・林檎さんありがとうございます。期待を裏切らなくて良かったです笑 (2018年11月25日 17時) (レス) id: a45ec2db1a (このIDを非表示/違反報告)
腐・林檎 - 紺狐(ユウ)さん» 言っちゃ悪いかもしれないので、先に謝罪します。すいません、ユウさんって、ユウちゃんっスか？部外者が失礼しました。 (2018年11月25日 13時) (レス) id: bedc22dee4 (このIDを非表示/違反報告)
腐・林檎 - シーさん» 私の期待を裏切らない。そんなあなたが大好きです＾＾鬼ごっこいいですね。面白いです。更新頑張って下さいね（＾ω＾） (2018年11月25日 13時) (レス) id: bedc22dee4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
