幸せと花束 5束 ページ46
その日の夕方、帰ってきた4人はそれぞれの部屋へ行き、片付けをした。Aは血塗れになったドレスを捨て、もう一度シャワーを浴びた後、ベッドの上に座りそのまま寝てしまった。
――――――――――――
Aは暗闇の中にいた。それは夜の闇とは違い不安を煽るような闇だった。そんな闇の中、Aがキョロキョロと当たりを見渡すとうっすらと明かりが見えた。その方向へ進んでいくとα国で自分を疎んでいた一般兵や貴族達がいた。そしてAを指さしてこういうのだ。
「道化め」「人形」
その声はどんどんと大きくなり、人数も増えていく。それをうっとおしく感じ逃げ出そうと後ろを振り返るとα国の国王がいた。
「お前は本当に彼らの仲間なのか？利用されているだけじゃないのか？なんてったって、道化だからな。」
そしてふっと笑った国王は砂のようにさぁーっと消え、そこにはAの父と兄が立っていた。
「お前は俺たちの言う通りにしておけばいいのだ。」
「俺たちの人形なんだからな」
その言葉を聞いたAは幼少期の地獄のような日々を思い出した。
『……やめて、やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて!!!!』
そう叫んだAの手にはいつの間にかいつも使っている剣が握られていた。その剣を見たAは一心不乱にその場にいた人たちを次々と切り捨てて行った。そして残ったのは自分一人。まさに結婚パーティーの時のように自分の周りには死体しかなかった。
その死体はだんだんと姿かたちを変えて最後には我々国の幹部達となっていた。
「ほら、やっぱり君は道化だ。いつ君が彼らを裏切るか楽しみにしているよ。」
α国の国王が耳元でそう呟くと周りにあったものは一瞬で無くなり暗闇の中に残っていたのは自分ただ1人だった。そしてそのAは足元からだんだんと血が這い上がってくる感覚を覚え、そして最後には血に溺れていた。
「……………きて、」
「A起きてー！」
Aはゾムの声に起こされた。
『……………おはよう』
「もう夜ご飯やで。一緒に行こか」
『……うん』
少し元気の無いAに気づいているのか、いないのかゾムは食堂に着くまでずっと話しかけていた。
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あずきいろ
ラッキーナンバー
8
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X
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西 - この方角に福があるはずです
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シー(プロフ) - 狐さん» 狐さんありがとうございます。直しておきました。これからもよろしくお願いします！ (2018年11月26日 6時) (
レス) id: a45ec2db1a (このIDを非表示/違反報告)
狐(プロフ) - 初コメ失礼します。鬼ごっこ4の所おるが降りるのおるになってる気がする。(漢字ダメ野郎)あっていたらごめんなさい (2018年11月25日 22時) (レス) id: b010f9e5a3 (このIDを非表示/違反報告)
シー(プロフ) - 腐・林檎さん» 腐・林檎さんありがとうございます。期待を裏切らなくて良かったです笑 (2018年11月25日 17時) (レス) id: a45ec2db1a (このIDを非表示/違反報告)
腐・林檎 - 紺狐(ユウ)さん» 言っちゃ悪いかもしれないので、先に謝罪します。すいません、ユウさんって、ユウちゃんっスか？部外者が失礼しました。 (2018年11月25日 13時) (レス) id: bedc22dee4 (このIDを非表示/違反報告)
腐・林檎 - シーさん» 私の期待を裏切らない。そんなあなたが大好きです＾＾鬼ごっこいいですね。面白いです。更新頑張って下さいね（＾ω＾） (2018年11月25日 13時) (レス) id: bedc22dee4 (このIDを非表示/違反報告)
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