安田さんにプロポーズされてみませんか？((ニヤ (ページ2)

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はっぴーばーすでー！！私っ！！

29になりまして。

…会社で残業って。

もう三十路目前のオバサンの目の前に現れた2コ上の彼氏。

深夜2時を過ぎても電話の一本もない。

寝てんのかな？

と、いうことで。

一人で帰宅。

いつも遅くなって電車ないときは章ちゃんに迎え来てもらったりだったけど。

うわっ。ここもマンション建つんだ…。

あれっ。ここのコンビニ取り壊しになったんだ。

確かにあのおっちゃん、はっきりしないキャラだったからな…。

一人で歩く夜道は知らなかったことを知ることができる。

たまには悪くないかも…。

＿＿＿ガチャン

今日も来てるのか…。

「あっ♪おかえり♪」

「うん。ただいま。」

「ご飯はぁ？僕、喰べるぅ？」

「漢字違う！！」

「あ。A♪お誕生日おめでとう♪」

「うん。ありがとう。」

「…。あのさ、それ。なに。」

「んあ？これ？ふーせん♪」

「いや。それは知ってる。」

「いっくでぇ♪そぉれ！」

章ちゃんは手に持っていた風船を天井に向けて放った。

その中に明らかに上がっていくのが遅い風船が。

「A。それ、とって♪」

「えぇ。章ちゃん。取りなよ。届くでしょ？」

「えぇ～。届かへん～。」

「もぅ。はい。」

「ありがと♪A、手、出して風船の下に。」

「こう？」

＿＿＿パンッ！！

章ちゃんがなんの躊躇いもなしに風船を割ったのと、手の上に感じる明らかに風船ではない感覚。

「…！！」

「Aさん、僕と、結婚してくれませんか？」

私の手の上に落ちてきたのは風船じゃなく指輪。

「今日ごめんなぁ。迎え行けんで。」

「ううん…っ。全然大丈夫…！！章ちゃん、ありが…とうっ！！最高の誕生日だよ。」

29回目のおめでとうは一番幸せな『おめでとう。』