二人の関係…｡(red編) (ページ9)

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二人の関係…｡ 9 ページ9

慌ただしくも､変わらない毎日が過ぎていく…｡

何もなかったかのように､会社で顔を会わせれば会話を交わし､仕事をこなしていく。

中西｢宮～｡この資料コピーして､渋谷君に渡して来てくれない!?｣

あなた｢あ…はい｡｣

コピーを取り､隣の営業部まで足を運び､要るか回りを見渡すとハイトーンの声が耳に入ってきた…｡

社員1 ｢渋谷さん♪先日お土産ありがとうございましたぁ♪今度､飲みに行きませんかぁ!?｣

社員2 ｢あ～ズルイ自分だけ～､私も誘ってよ｡｣

ヒナ｢おっちゃん､結構モテるでぇ♪｣

あなた｢…誰が､モテ様と私には関係有りません!!｣

ヒナ｢…ふ～ん｡そうかぁ～｡｣

あなた｢これ､渋谷さんに渡しといて下さい！資料です｡｣

コピーをヒナに無理やり押し付け､自分のデスクに戻ろうと踵を帰す｡

ヒナ｢おい､こら!社長に雑用させるんかぁ!?｣

あなた｢雑用だって､大切な仕事ですよ!!お願いしときます～!｣

社員｢あの二人いい感じ､と思いません!?｣

すば｢……｡｣

入口で､言い合う二人に目を向け､視線をそらせる｡

あなた｢失礼しま～す｡｣

声が大きいねん…ヒナは…｡変な噂立てられたらどないするん…｡

ヒナ｢せや､後でそっち行くわぁ､中西さんにも伝えといてやぁ～｡｣

だから、声デカイ言うねん!!

ヒナ｢すばる!!資料やて､ほら女子!!サボってへんで､仕事せい!!｣

ヒナの一声で散らばる女子社員に軽く会釈しながら､資料を受け取る…｡

ヒナ｢何､ムッとした顔しとんねん!!｣

すば｢…してへん!!｣

ヒナ｢そうかぁ～!?ならえぇ～んやけど♪じゃ､俺忙しいねん!!｣

デスクから､遠ざかる足音を聞きながら､視線を資料に向け手だけで､手を振る｡

社員『あの二人いい感じと思いません…!?』

何故か､その言葉が…頭を占拠する…｡

どこをどう見たら､そないなこと思うねん？

女は､解らんわぁ～｡