二人の関係…｡(red編) (ページ33)

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二人の関係…33 ページ33

感情だけが先走り、涙が頬を伝う…。

お願いやから…一人にしてや…。

頭の中が、その言葉で支配されるのを書き消すかの様にすばるに掛ける言葉を探す…。

すば「おま…何、泣いとる…｡｣

あなた｢………。｣

｢パシッ…。」

乾いた音が響く。

あなた｢触らんといて…別に泣いてへん…。｣

すばるの指が、頬に伸びてくるのを払いのけ、

距離を取ろうとした瞬間、何時もの温もりが体に伝わって来る。

あなた｢やぁ…。離し…。」

言葉とは裏腹に、抱き締められた腕が強くなる。

乱暴に抱き締められているのに…優しく感じられ、又涙が溢れると同時に、溜まっていた思いが溢れだす。

あなた｢何で、彼女居るのにココに来るん?｣

すば｢…………。」

あなた｢何で…彼女居るって、言ってくれんかったん?居るって言ってくれてたら……。」

………又、好きになんかならへんかったのに…
こぼれそうになった言葉を押し殺す…。

すば｢……それだけかぁ…!?お前が泣いとる訳は…。」

優しく、耳元で囁かれる…。

あなた｢…すばるのアホ…。抱き締める相手ちゃうやん…。はよ彼女さんとこ戻ってやらんと心配するで…。」

当たり前に感じてきた温もりを、自分の体から外そうとするが、外そうとすると又抱き締める力が強くなり、腕が振りほどけない…。

すば｢…すまん…。」

誤られても…。