そういうもん (ページ9)

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今、人生で1番幸せな瞬間だ

好きな人と同じ気持ちで、"恋人"っていう関係で隣にいれて、これ以上の幸せがあるのってくらい

樹「家まで送る」

『結構遠いよ？』

樹「いいよ、気にしないで」

樹くんは、ん、と手を差し出した

これは握れってことだよね、ちょっと待って考えただけで手汗が

樹「早く(笑)」

『ごめん！』

最初は普通に繋いでいた手が、いつの間にか恋人繋ぎに変わっていて

ドキドキが止まらない

そして手汗も止まらない
あ、こんなことは言わなくていいか

樹「やばい」

『ん？』

樹「俺今めっちゃ幸せ」

な〜んでそんなこと言っちゃうかなあ
照れた感じで笑うの可愛いか

もうこの人はどれだけ私をキュンキュンさせれば気が済むの！！

『そんなの、私もだよ』

樹「ん、よかった」

キラキラの笑顔を私に向けながらそう言った樹くん

こんなに幸せでいいんだろうか
一生分の幸せを一気に貰えたような感じ

後ですんごい不幸が来るんじゃないかって不安で急に胸がいっぱいになって

私は手を離してしまった

樹「どうした？」

『いや、、なんか急に怖くなって』

樹「え？」

『幸せすぎて、いいことが一気に起こりすぎて、壊れるんじゃないかって』

何言ってんだろう
絶対引かれてる

『ごめん、変なこと言っちゃって』

樹「ううん、俺も同じこと思ってたし」

『え？』

樹「俺、Aが思ってる以上にAのこと好きだから。絶対Aを不安にさせないくらい大事にするから」

樹「だから、安心して」

あ〜、かっこいいよ〜
この人は自分がどれだけかっこいいのか自覚してんのかしら

樹「俺、結構重いけど大丈夫？(笑)」

『そんなの、！樹くんがいくら重くても、その何倍も私が重くなっちゃうと思うから問題ないよ！え、ちょっと待ってどういうことだろう』

樹「何自問自答してんの(笑)」

『私の方こそ、重いと思うけど大丈夫？』

樹「大歓迎」

悪戯っぽく笑う樹くんの表情は私が一番好きな表情で、また私の心拍数を増加させて

これからもっともっと樹くんのこと好きになるんだろうなあって思うと、胸がいっぱいになった

『ありがとう』

樹「こちらこそ、」

また手を繋いで、歩き始めて
横を見たら大好きな樹くんがいて

ありがとう神様！

なんて幸せで平凡な日常は長くは続かないよね