そういうもん (ページ3)

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今日の授業は全く集中できない

眠いから？
違う違う

じゃあ日差しが眩しいとか？
それもあるけど違う

だって今日やたらとペアワークが多いんだもん

え？わざとですか？ってレベルのスパンで組み込まれるペアワーク
しかもどの授業でも

「いつも隣だとつまらないから前後ね」

って
後ろの席の人は今日休みで、樹くんの前の席も休みだから必然的に私は樹くんとペアになる

心臓が持たない

チャラチャラしてそうでペアワーク真面目にやってくれるところとか、ペンを回す指が綺麗なところとか、綺麗なフェイスラインと喉仏とか

あああ！だめ！こんなんじゃ私ただの変態！

おかげで疲労困憊だ

杏奈「A？大丈夫？疲れてるみたいだけど」

『大丈夫、、』

杏奈「購買行くんだけど一緒に行かない？」

『いいよ、今日弁当ないんだよね』

杏奈「なんで？珍しいね」

『寝坊しちゃって』

ジェシー「あ、ついでに俺にもメロンパン買ってきて〜」

杏奈「やーだーよ」

ジェシー「なんでよ〜」

『じゃあジェシーも行こ？』

ジェシー「ま、まあ、Aが言うなら」

杏奈は乗り気じゃなさそうだったけど
私達は3人で購買に向かった

杏奈「あ〜、ジェシーと歩いてるとこうなるから嫌だ」

『モテるからね』

目線の先には他クラスの女子に絡まれてるジェシー
200m間隔くらいでこんな感じで女子に話しかけられてる

ジェシーはかっこよくてモテるから
周りの視線は痛いよね

杏奈「先に行く？」

『ん〜、そうするか』

ジェシーに言って、先に行こうとしたとき
3年？なのかな、見たことのない人が目の前に現れた

「あ、ねえ、君達今暇？」

なんだ気持ち悪いな

『暇じゃないです』

「暇そうに見えたけど(笑)」

杏奈「予定あるので！」

2人でこの人達の間を通り抜けようとすると
目の前に立ち塞がった

「つれないなあ、俺らと遊ぼ？」

『嫌です』

「いいからさ、」

杏奈「ちょっと！離してください！」

急に腕を掴まれた、その時

大我「何してるんですか、彼女達嫌がってるように見えるんですけど」

樹「離してください、先輩」

樹くんと、すごい顔の整った男の子が
現れて、私達の腕をとった

『嘘…』

樹「痛くなかった？」

『…っうん』

待ってかっこよすぎやん
ヒーローだよもう、

「お前らなんなんだよ」

大我「ご想像にお任せします」